一週間前にダイコクコガネの飼育容器を総ざらいした時、ゴホンダイコクコガネの糞玉とともに、大きく育ったエンマコガネの幼虫が見つかりました。その大きさからカドマルエンマコガネだと考えています。エンマコガネ属はコガネムシ科なので、その幼虫は基本的にはカブトムシの幼虫みたいな感じなのですが、背中に大きなコブがあるのが特徴です。なーんて、知ったかぶりして書きましたが、生きているエンマコガネの幼虫をじっくり見たのは実は初めてなのです。感想としては、あれはコブというよりお尻ですね。ぼーっと見てるとむにゅむにゅ動くコブがお尻に見えてきます(写真1,2枚目)。


エンマコガネの幼虫は自分の周囲を押し固めた丸い部屋の中にいて、その部屋が壊れるとスカラベ(タマオシコガネ)と同じようにお尻からドロドロのウンコを出して、割れ目や穴をふさぎます。周囲の獣糞に含まれる繊維と混ぜ合わせて修理しているようです(写真3,4枚目)。その作業をする時はお尻と口を割れ目付近に持ってくるので、背中のコブで体を安定させる必要があるのでしょう。コブの先端は自由自在に形を変え、どんな体勢の時でもしっかり体を支えていました。そう考えると、コブはお尻というより足に近いかも。


クロツヤマグソコガネを飼育した時は、幼虫を掘り出してもあわてて潜って逃げて行きましたし、コブナシコブスジコガネの幼虫も同じでした。どちらもコブはありません。スカラベやエンマコガネの仲間には”自分の部屋(=限られた食糧)”という意識があって、だから、そこを壊されても逃げ出さずに修理するという行動に出るのかもしれません。そしてそのために必要なのがコブではないでしょうか。スカラベは糞玉に住んでいるのでわかりやすいですが、エンマコガネも坑道に詰め込まれた限られた量の糞ソーセージの中に住んでいると考えれば納得です。
いや、でも、センチコガネの幼虫はどうなんでしょう?ダイコクコガネの幼虫は? コブ、ありましたっけ? あれれ? 謎は深まるばかりです。
今日はここまで。
週末、糞虫館で会いましょう!


エンマコガネの幼虫は自分の周囲を押し固めた丸い部屋の中にいて、その部屋が壊れるとスカラベ(タマオシコガネ)と同じようにお尻からドロドロのウンコを出して、割れ目や穴をふさぎます。周囲の獣糞に含まれる繊維と混ぜ合わせて修理しているようです(写真3,4枚目)。その作業をする時はお尻と口を割れ目付近に持ってくるので、背中のコブで体を安定させる必要があるのでしょう。コブの先端は自由自在に形を変え、どんな体勢の時でもしっかり体を支えていました。そう考えると、コブはお尻というより足に近いかも。


クロツヤマグソコガネを飼育した時は、幼虫を掘り出してもあわてて潜って逃げて行きましたし、コブナシコブスジコガネの幼虫も同じでした。どちらもコブはありません。スカラベやエンマコガネの仲間には”自分の部屋(=限られた食糧)”という意識があって、だから、そこを壊されても逃げ出さずに修理するという行動に出るのかもしれません。そしてそのために必要なのがコブではないでしょうか。スカラベは糞玉に住んでいるのでわかりやすいですが、エンマコガネも坑道に詰め込まれた限られた量の糞ソーセージの中に住んでいると考えれば納得です。
いや、でも、センチコガネの幼虫はどうなんでしょう?ダイコクコガネの幼虫は? コブ、ありましたっけ? あれれ? 謎は深まるばかりです。
今日はここまで。
週末、糞虫館で会いましょう!
コメント
コメント一覧 (1)