コロナ禍で緊急事態宣言の出た東京や大阪等は言うまでもありませんが、奈良も大変です。特に飲食店を含む観光関連産業のこの一年に及ぶ落ち込みは、もはや我慢の限界。博物館等観光施設の端くれのならまち糞虫館も、来館者の6割が県外というのがたたってか、閑散としています。「コロナ前から閑散としてたやないかい!」とツッコミが入りそうですが、今は「より一層、閑散としている」状態です。で、集客のために人気のあるカブトムシを始めました!ということではありません。
 先週来館した親子から「一昨年、カブトムシが卵を産んで昨年オス3匹とメス1匹が成虫に。それが秋にまた産卵し、学校や近所の友達に幼虫をあげたけれどまだたくさんいるので糞虫館にも献上したい」とのありがたい申し入れがあったのです!子供の頃、数えきれないほどカブトムシの幼虫を死なせてきた私からすると、お母様のフォローがあるものの小学1年生の女の子が3年続けて命を繋げて飼育を続けていること自体驚きです。実はこの子、アサリの解剖に挑戦したりカマキリに卵を産ませたり、いろいろな生き物が大好きで、結局2時間以上お話してしまいました。先日ご紹介した筑波大学の「科学の芽」賞を受賞した心乃香ちゃんにも劣らない科学の子なのかもしれませんね。そー言えば糞虫館がオープンしたての頃(2018年8月)、東京から親子で来た小学4年生の女の子もすごい子だったなあ。ぜひ当時のブログをご覧ください。(引き取ったカブトムシの幼虫は糞虫館で育ててますが、飼育してみたいという子がいたら差し上げますので、腐葉土を入れた容器を持って取りに来てください。)
 ちなみにこの女の子は、私が2019年12月に糞虫のトーク&スライドショーをしに行った済美小学校の1年生。私を小学校に呼んでくださった藤井先生、元気かな?2年生のみんなが作ってくれた『ふん虫のひみつクイズ』も好評展示中です!不思議な縁を感じます。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!