昨年の秋、大学生(←糞虫界のプリンス 中谷君)に勧められて生まれて初めてFITに挑戦。今まで40年間死骸しか拾ったことがなかったムネアカセンチコガネが何度もFITに落ちて、すっかりFITにはまってしまいました。その後、アカマダラセンチコガネまでFITで採ることができたので、もうビックリでした。で、まだ時期が早いかなーと思いながらも、採れないことも貴重なデータだと自分に言い聞かせて、先週23日に昨年の秋と同じ場所にFITを仕掛けて、毎日夕方に見回り、27日に撤収しました。
 結果は以下の通り。
 1 ルリセンチコガネ    1匹
 2 アカマダラセンチコガネ 3匹
 3 フトカドエンマコガネ  3匹
 4 ニッコウコエンマコガネ 20+匹 
 5 クロツヤマグソコガネ  2匹
 6 コツヤマグソコガネ   1匹
 7 クロツブマグソコガネ  1匹
 8 ネグロマグソコガネ   1匹
 9 ヒメコブスジコガネ   1匹

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 ルリセンチコガネはたまたま1匹しか落ちませんでしたが、周りのシカ糞の塊には6匹も来てましたし(写真1枚目)、飛んだり歩いたりしているところを何匹も見かけており、たくさん出ています。

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 アカマダラセンチコガネは、いずれもお天気の良くて風の弱い日中にFITに落ちました(写真2枚目)。気温が20℃を超えるこの時期にしては少し暖かい日でしたが、昨年秋の記録も10月中旬に2匹なので、人間にとって心地よい時期がこの虫も好きなのかもしれません。
 FITは、毎日見回れば、溺れて死んでいるように見えるコガネムシの仲間はたいてい息を吹き返すので、記録したあと放せばいいのですが、ハエやハチ、バッタなどは救えません。年のせいか、少し気が咎めます。まあ、子供の頃から今までに数千匹もの生き物の命を奪ってきた私が、いまさら善人ぶっても仕方ありませんけどね。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!