多くの人に支えられ、ならまち糞虫館は先週の7/8、設立3周年を迎えることが出来ました(写真1枚目)。とにかく日を決めて糞虫館をオープンさせよう!ということでスタートさせましたので、その後の展開はいくつかの点で事業計画とは大きく違ってました。
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 まず1つは、毎月のように多くのマスコミが「虫」と「人」の両面から取り上げてくれたこと。そういえば yahoo のトップラインニュースにも出ましたね。おかげで人通りの全くない路地裏にあるにもかかわらず、オープン当初から多くの方に来ていただけました。嬉しい誤算です。2つ目は、「糞虫」が意外にスムーズに一般の人たち受け入れられたこと。糞虫館に来る時点ですでに糞に対する偏見が無い人たちなのかもしれませんが、美しい色をした糞虫や奇妙なツノを持つ糞虫などをタマムシやクワガタムシを見ているかのように「キレイ!「かっこいい!」と話す姿を見て、私自身「糞」の呪縛から解き放たれたように感じました。3つ目は、やはり新型コロナウイルスの感染が拡大したこと。オープン2年目の後半からはコロナ禍で来館者が激減し、当時は常時開店休業状態。まあ、博物館は装置産業ですから、私の人件費をゼロにすればお金はなんとか回るんですけどね。平日は少し外で働いているし、コーヒーとかおやつは家から持ってくればいいし。でも、減価償却費分が赤字なので、このままだと糞虫館の建物がダメになったらオシマイです。
 オープンして3年、糞虫館の存在は世の中に必要とされているとの思いを強くし、どうすれば次の世代に糞虫館とそのDNAを受け継いでもらえるのか、模索する日々です。現在、2代目館長候補生を募集中!もちろん、無給です(笑)。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(著:中村圭一)が7/14に創元社から出版されます。お楽しみに!
『フン虫に夢中』(くもん出版)も好評発売中 ‼