臭い虫と言えば、糞虫・・・ではありませんよ!糞は臭いけど、糞虫は臭くありませんから。カメムシですね。まあ、カメムシが全て臭いニオイを出すわけでもなく、かなり誤解されているのは気の毒に思いますね。ヒントのせいで逆にわかりにくくなっているかもしれませんが、日本最大の水生昆虫はタガメです(セミやカメムシと同じ半翅目)。都市部では生息に適した環境がなくなり、絶滅したり絶滅危惧種に指定されたりしていて、ほとんど見る機会はないと思いますし、ショップや個人間でも売買が禁止されたので、タガメを繁殖させている友達のつてがないとほぼ入手できなくなっています。でもねー、タガメ自身はか弱い存在ではなく、繁殖力が旺盛なので、増えすぎて困っているタガメ好きは少なくないのではないでしょうか。
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 私のサラリーマン時代の友人はタガメ博士と呼ばれていて、もう10年以上もタガメを累代飼育していて、毎年多くのタガメを虫好きの人にプレゼントしています。私も3年前から飼育をはじめ、昨年は産卵、今年はついに感動の孵化の瞬間まで見ることができました。大型昆虫は特に脱皮や羽化する場面が神秘的で、でもとっても大変そうなので、無事に終わると「よく頑張った、おめでとう!」と虫に向かって話しかけ、本当に幸せな気持ちになります。
 孵化したタガメの幼虫は小さいながらも獰猛なハンターで、餌に入れたメダカなんかよりも仲間のタガメを捕まえて汁を吸ってしまうので、どんどん減ってしまいます。共食いしないように1匹ずつ分けて飼うと何故か溺れたり餌が取れなかったりで、やはり結構な数が死んでしまいます。今年、糞虫館で孵化したタガメの幼虫を希望者に何匹かお譲りしたのですが、無事に大きくなったでしょうか?すぐに死んじゃってもあなたのせいではありません。タガメの幼虫はそういう運命にあるようです。
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 私はまだまだ下手くそですが、タガメの繁殖のコツも少しは掴めてきたので、来年は『タガメファーム』を立ち上げて、日本最大の水生昆虫、かっこいいタガメにたくさん産卵させて、みんなで幼虫を育てて、自然環境について考えてもらう試みに取り組む計画です。タガメは、田んぼや沼の食物ピラミッドの頂点に君臨しており、飼育するには餌として小魚やオタマジャクシ、カエルなどが必要です。が、実際にはそれらを探して捕まえることが難しくなっているので、そのことを通して、親子でタガメが絶滅に向かう自然環境の変化を身をもって感じることができるのではないかと思っています。
 タガメの幼虫を飼ってみたい人を、そのうち(と言っても来年6月以降かな・・・)むしむしブログかHPで募集するので、ぜひ挑戦してみてください。東京のタガメ博士も協力を約束してくれていて、先日は元気な親タガメ20匹が糞虫館に到着しています。まずはうまく越冬させなければ・・・。

今日はここまで。
今週末は糞虫館で会いましょう!