8月27日、奈良県立高田高等学校の理系の学生さんと一緒に、午前中は奈良公園で糞虫観察(写真1,2枚目)、午後は糞虫館で糞虫セミナー(写真3枚目)と館内見学。まさに糞虫まみれ一日を過ごしていただきました。これまで何度も糞虫観察会をやっていますが、高校生の団体様は実は初めてなんです。決して避けていたわけではありませんが、自身の反抗的な決してホメられたものではない高校生時代を思い起こすと若干の不安が頭をよぎります。

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 最初から「私、虫はちょっと・・・」という人もいてどうなることやらと思いましたが、結果オーライ、学生さんは私以上にハイテンションで糞をほじくって楽しんでいるようでした(写真2枚目)。とはいうものの高校生のフィールドワークなので、単なる糞虫探しというイベントではなく、体験活動を通して生態系について学ぶ森林環境教育の一環として位置付けられており、私もそれなりの内容を付け加えたり入れ替えたり、結構頭を悩ませました。でも、最後はそんな苦労が吹き飛ぶような笑顔で皆さんが帰って行ったので、本当にやって良かったなと思いました。ただ、私を含めて誰もルリセンチコガネを1匹も見つけられなかった事だけが心残りです。こんなことは今まで一度もなかったのですが・・・。ごめんねー。(お詫びの画像です↓)
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 観察会や糞虫館見学などの様子はこちらに詳しく出ている(←県立高田高校のHP)ので、ぜひご覧ください。こんなにしっかり載せてくれるなんて、感謝!感激!
 高校生はちゃんと大人の会話ができると同時に、枠にとらわれない子供的な自由な発想も持っているので、お話していてメチャ楽しかったです。今回高田高校の皆さんは、大和高田市からわざわざ貸切バスで奈良市内まで来てくれました。全国の高校生の皆さん!課外活動などの機会があれば、ぜひバスやJR東海等の電車を使って「ならまち糞虫館」にお越しください。お待ちしております。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!

館長が自画自賛⁈『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)  全国の書店で好評発売中。