10年に一度の寒波で奈良公園にも雪が積もりましたが、雪の下の糞の中でネグロマグソコガネやチャグロマグソコガネといった冬の糞虫達は元気に暮らしていることでしょう。この時期は自然観察グループや公民館の糞虫講座に呼ばれることもなく、たいていは静かに標本整理や読書をして過ごすのですが、今年は以前糞虫館にも来てくれた伊丹市昆虫館の方々が企画した生物多様性講演会でお話しする機会をいただいており、落ち着かない日々を送っています。
 伊丹市昆虫館は「生物多様性交流フェスティバル in ラスタ」を1/25(木)からラスタホールで開催していて、伊丹近隣の自然団体の活動紹介パネルの展示や昆虫館の生きた虫たちと一緒に写真を撮れるイベントなどがあって、最終日の2/5(日)に標記のタイトルで”ならまち糞虫館館長”の私がお話しするスケジュールになっています。講演するだけじゃなくて話の後には質問タイムがあって、そのあとは交流(雑談?)会なんかもあるらしく、楽しみではあるもののかなり緊張してしまいます。あまり専門的なことを聞かれると困るなー。
 糞虫館でも10~20人程度の団体さんには奈良公園の糞虫等を紹介する「糞虫トーク&スライドショー」を実施していますが、今回はなんと伊丹市の『ラスタホール』という立派な施設での講演会で、募集人数が80人。参加費無料ですが、糞虫の話を聞きに80人も来るんかいな?と口には出さないものの内心ホントにすごく心配してました。でもスタッフさんはテレビ取材が来るようにしたりステキなチラシを作ったり広報活動をして、すでに80人の申し込みがあった(!)とのこと。で、ホールの収容人数にはまだ余裕があるので、コロナの動向を睨みつつもう少し受け付けることにしたそうです。まだ空きがあると思うので、よかったら聞きに来てください。会場では前述のパネルやイベントのほか生物多様性への伊丹市の戦略的な取り組みやおススメBookの紹介等もあって、とても好評のようです。今ちょうど開催中なので行ってみる価値ありだと思います。
 講演会の参加申し込み先は伊丹市昆虫館(072‐785‐3582)ですが、開催場所は伊丹市昆虫館ではなくて伊丹市立生涯学習センター「ラスタホール」なのでご注意ください。詳細はチラシをご覧ください。「来週末は、ラスタホールでお会いしましょう!」