かつては幻のマグソコガネと言われるほど珍しかったキマダラマグソコガネ。20年ほど前に紀伊半島に広く分布していることが確認されたものの、「珍種」にはあまり縁のない私には遠い存在だったキマダラマグソコガネ。ついに奈良公園で見つかりました!
先週の土曜日、糞虫館に来た糞虫好きの方がボソッと「館長に見ていただきたいものが」と言って取り出した小さな桐箱。中にはまだら模様のマグソコガネが3匹。上はオビモンマグソコガネ、下は一回り大きなセマダラマグソコガネであることは顕微鏡を覗くまでもなく分かりました。が、真ん中の1匹はビミョーな感じ。どっちかなーとよく見ていると、その人はボソッと「キマダラマグソだと思います」。聞くと今年の1月に奈良公園のイノシシの糞から採集したとのこと。そう言われてみるとそう見えてきて、新兵器のデジタルズーム付き実体顕微鏡にセットして確認すると、もう『日本産コガネムシ上科図説』で調べるまでもなくキマダラマグソコガネでした。奈良公園で見つかったのは初めてじゃないのかなー?これまでに奈良公園でキマダラマグソコガネを採集したことがある方からのコメントをお待ちしております。
採集された方はその日1日でキマダラマグソコガネの他にも冬のマグソ7種(ネグロ、チャグロ、ミゾムネ、オビモン、セマダラ、クロツツ、ヒメツツ)を見つけるほどの方ですが、それでもその日見つけたキマダラマグソコガネはこの1匹だけだったとのこと。やはり誰でも見つけられる虫ではないようです。でも1匹でも見つかるということは間違いなく「いる」ということ。冬の糞虫観察の楽しみが一つ増えました。私も何とか見つけたいと思いますが、このブログを読んでもし首尾よく採集に成功した方がいらっしゃったら、私が自分で見つけるまでの間糞虫館に展示させていただけるとありがたいです。
今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
館長の書いた『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、全国の書店で好評発売中!
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採集された方はその日1日でキマダラマグソコガネの他にも冬のマグソ7種(ネグロ、チャグロ、ミゾムネ、オビモン、セマダラ、クロツツ、ヒメツツ)を見つけるほどの方ですが、それでもその日見つけたキマダラマグソコガネはこの1匹だけだったとのこと。やはり誰でも見つけられる虫ではないようです。でも1匹でも見つかるということは間違いなく「いる」ということ。冬の糞虫観察の楽しみが一つ増えました。私も何とか見つけたいと思いますが、このブログを読んでもし首尾よく採集に成功した方がいらっしゃったら、私が自分で見つけるまでの間糞虫館に展示させていただけるとありがたいです。
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コメント
コメント一覧 (2)
当方緊張し、あまりうまく話せませんでした。
本種が元から奈良公園に生息していたのか?増加し見られるようになってきているのか?
増加しているとすれば、イノシシの増加やシカの食害による林床の乾燥化、温暖化などが原因なのかもしれません。
今後本種が増加し、見かける機会が多くなってゆくのか気になるところですね。
これからも新たな発見ができるように精進していきます。
次はと言う訳でもありませんが、周辺部で鹿の密度・生息範囲が増大していますので、クロオビマグソコガネが入植(再入植)することが期待されます。