日本でノコギリと言えばノコギリクワガタでしょう。カミキリ好きの人ならノコギリカミキリでしょうか。でも、音楽好きの人はサキタハヂメ氏だそうです。私は音楽に疎いので正直言って知らなかったのですが、サキタハヂメ氏はノコギリ(ミュージカル・ソー)をバイオリンのように弓で奏でる音楽家で、ノコギリ演奏コンテストで2度も世界一に輝いたスゴイ方らしい。作曲家としても活躍しておられ、ネットで検索すると山のように出てきました。
 で、そんなサキタハヂメさんが取り組んでいるのが『地球オルガンプロジェクト』で、企画書には「サキタハヂメのライフワークである、地球の音たちとの共鳴シリーズ。2022年の「森のパイプオルガン」に続いて今年は「菌琴虫琴(きんきんちゅうきん)」編。虫や菌、小さな命が奏でる響き、その音色とは。」とあります。ちょっと凡人の私なんかには理解不能ですね。内容としては「様々なガラスの中の小さな生き物たち。彼らの動く微弱な振動が内部を伝わり、弦をゆらす。圧電ピックアップで収録し、拡声、サウンドアップする」らしい。わかります?たぶん、虫が歩き回る時の足音やバッタが草を噛む音、カメムシのおならの音なんかも拾うのかなぁ。サキタハヂメさんは、糞虫が動物の糞を分解する事にも関心を持たれていて、なんとかこの小さな糞虫たちを鳴らすことができないか、ということで友達の友達を通して糞虫館とたまたまつながったのでした。
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 今回一緒に奈良公園で見つけたネグロマグソコガネ、チャグロマグソコガネ、ミゾムネマグソコガネ、オビモンマグソコガネを10匹ほど連れて帰られました。お腹を空かせてはいけないからとシカのウンコを容器に詰めてお持ち帰りされました。さすがです。果たして糞虫たちはうまく奏でてくれるのでしょうか・・・。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!