今の時期、クロツヤマグソコガネは奈良公園ではごく普通にいくらでも見ることができるのですが、全国的にはなかなか見つけられない種で、日本産コガネムシ上科図説には「近年、本州では激減し、分布は局所的」と書かれています。この種には肩歯がありません(写真1)。

一方、肩歯のあるトゲクロツヤマグソコガネはもう少し一般的な種なのですが、私は奈良公園内では見たことがなく、私が初めて採集したのは2020年4月滋賀県甲賀市の山でした。初めて行った場所での採集だったので同定を慎重にしたため、小さな肩歯(写真2.3)にたまたま気付くことができました。


名前から受ける印象とはちょっと違ってましたねー。この程度のトゲなら今まで採集した奈良公園のクロツヤマグソの中に混ざっているかも・・・。ということで、標本箱の全てのクロツヤマグソの肩を見たところ、案の定、奈良公園の近くの山の公園で採集した標本の中からトゲクロツヤマグソが2匹見つかりました。
これまでに滋賀県甲賀市、三重県津市、奈良県宇陀郡等でトゲクロツヤマグソコガネを採集していますが、たまたまかもしれませんが採集場所の標高は600m~800mほどなので、もしかしたら奈良公園の山の中には生息しているのかもしれません。
今日はここまで。
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名前から受ける印象とはちょっと違ってましたねー。この程度のトゲなら今まで採集した奈良公園のクロツヤマグソの中に混ざっているかも・・・。ということで、標本箱の全てのクロツヤマグソの肩を見たところ、案の定、奈良公園の近くの山の公園で採集した標本の中からトゲクロツヤマグソが2匹見つかりました。
これまでに滋賀県甲賀市、三重県津市、奈良県宇陀郡等でトゲクロツヤマグソコガネを採集していますが、たまたまかもしれませんが採集場所の標高は600m~800mほどなので、もしかしたら奈良公園の山の中には生息しているのかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (2)
クロツヤの方はこの時期奈良公園入口付近のシカの塊糞を解体すれば幾らでも得られる種ですが、奈良公園以外の地域ではまったく姿を見ない種という印象です。
大阪の古い記録では平地にある都市公園にも生息していたようで、その名前を見つける事ができますが、近年では記録がまったく無いようです。
奈良公園の観察ではシカの他にもヒト、イヌ、タヌキ等から確認できているので食性がシカに偏っている訳でも無さそうですが、なぜ大阪では姿を消してしまったのかが疑問です。
大阪ではクロツヤマグソコガネは昔の記録はあるものの最近は見かけないとのことですが、なぜか激減しているマルエンマコガネも1990年頃には少ないながらも大阪市内の靭公園には生息していたようですね。今はもういないでしょうけど。2018年の私のブログでそのことに触れているので、ご参考まで。
http://insect.nakamura.business/archives/35103297.html