大台ヶ原でギンリョウソウ(銀竜草)を初めて自分で見つけました。この植物は見ての通り真っ白で葉緑体を持たないので、自分で栄養を作ることができません。何と周囲の樹木の根に寄生(共生)している菌類に寄生して養分を得ているそうです。昔は腐葉土から養分を得る腐生植物と呼ばれていましたが、そんな能力はないそうです。寄生する植物としてヤドリギが有名ですが、ヤドリギは自分で光合成をしますから、ギンリョウソウはヤドリギ以上に自活出来ない奴なんですね。
 この写真からはイメージしにくいですが、ユウレイダケ(幽霊茸)という俗名があります。ネットで「ギンリョウソウ 目玉」と検索すれば、納得!です。ぜひ、お試し下さい。
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 下の写真は「名前に日陰とついているのに明るい場所に生える」と判で押したように解説される植物の一種です。胞子を作り、広義のシダ植物らしいのですが、植物界・ヒカゲノカズラ植物門・ヒカゲノカズラ綱・ヒカゲノカズラ目・ヒカゲノカズラ科・ヒカゲノカズラ属のヒカゲノカズラという種だそうで、植物界・被子植物門・双子葉植物綱・バラ目・バラ科・スモモ属・サクラと比べてもいかにすごい植物であるかがよくわかります。何がすごいのかというと、何となくですけどね。
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 大台ヶ原は日本一雨の多いせいか、コケが綺麗でした。「コケ」にもそれぞれに名前があるのでしょうが・・・
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