仙台のカメイ美術館の展示は、半分が昆虫標本です。老舗旅館の大宴会場程のワンフロアーの95%が蝶の標本で埋め尽くされており、残り僅か5%が甲虫等なのですが、それでも標本箱27箱あるので十分楽しめます。
IMG_20160529_063156

 特筆すべきは、外国の糞虫が23匹展示されている事です。ビジネス界でも有名な亀井文蔵さんですが、中学生の時から本格的に蝶の研究・収集を始め、海外まで採集に行くほどの蝶好き。その「蝶のブンゾー」(失礼!)さんでさえ標本箱に並べてしまう程の魅了が糞虫にはあるということでしょう。タマオシコガネや大きなオウサマダイコクが並んでいました(右側の2列)。
IMG_20160529_063758

IMG_20160529_065927

 海外の糞虫の標本を購入した時の種名(属・種)は洋書で確認しているのですが、やはり実物で見るのが一番です。たまに博物館等で糞虫の種名が間違っているのを見つけるのも、日本ではマイナーな糞虫愛好家のちょっと歪んだささやかな楽しみです。文蔵さんのコレクションは、果たしてどうだったでしょう?たぶん、誰もそんなことに興味無いですよね(寂)。