先日カブトムシと子供のお話をしましたが、今回も虫と子供のお話です。

 50年近くも前のことですが、小学校1,2 年の頃、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)を育てた事があります。大阪でしたが近所にたんぼや畑が残っており、キャベツ畑もあったので、深い意味もなくアオムシを持ち帰っただけだったと思うんですが、なんとそのアオムシが小さな子供をたくさん生んだのです。
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 自称昆虫博士の私は、モンシロチョウの幼虫のアオムシが子供を生むはずがないことを知っているものですから、当時はインターネット環境はないし周りに虫に詳しい人などもいなかったので、幼い子供ながらにホント悩みました。親は「事実は事実や。新発見ちゃうか?学校の先生に聞いてみぃ。」とベタな筋論で押してきて、とうとう私は苦労しつつも様子を絵にかいて先生に提出しました(もしかしたら理科の宿題だったのかもしれません)。
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 その後アオムシがどうなったのか、アオムシが生んだ子供がどうなったか、今となっては何も思い出せません。ただ、寄生バチによって引き起こされたあの衝撃のシーンが、目の前に起きていることを常に素直な目で見ることの大切さを私に植え付けたことに疑いの余地はありません。子供が虫と遊ぶことで、人間やおもちゃで遊ぶだけでは得られないような貴重な経験と多くの発見をすることができたいい例ではないでしょうか。つまり、虫好きな子供は賢くなるということですね。
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 蛇足ですが、後日先生から返却された絵には赤ペンでひと言「不思議ですね」と書いてありました。素朴な、いい先生でした。

(この物語は記憶を元にしたノンフィクションです。写真:岡山理科大学HP、ブログ「ヒキガエル生活」)