むしむしブログ

カテゴリ: 虫の話題

 今日は関西での緊急事態宣言の最終日。相変わらず”密”には縁遠いならまち糞虫館ですが、先週、カブトムシの幼虫を譲ってくれた小学1年生の親子がまた遊びに来てくれました。私がちゃんと飼えているか心配してくれたのかもしれませんね。私は小学生の時ハムスターを飼っていて、殖えた子供をクラスの友達にあげてましたが、ちゃんと餌をやってるかなとか、かわいがってくれてるかなとか、すごく気になりました。なのでお二人を飼育室に案内してあげたかったのですが、お部屋がちょっといろいろ散らかっていてので、ゴメンね。でも大丈夫!こんな感じで、大きい容器は2匹、小さい容器は1匹飼いです(写真1,2枚目)。カブトムシなので、もう少し分解の進んだ腐葉土を混ぜて、かるく握ると固まるぐらいに水分調節しました。かおりちゃん、こんな感じでよろしいでしょうか⁉ 春には全て1匹飼いにして、ツノが曲がらないように気を付けます。先週、このブログでこのカブトムシ(幼虫)の里親を募集しましたが、反応ありませんね。みんな遠慮してるのかな?それとももっと成長したやつをいただこうという作戦か? でも10数匹しかいないので、早い者勝ちだよ!一人1匹、予約不可です。
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 僕が子供の頃は、農家の畑のわきに堆肥があって、そこからカブトムシの幼虫がゴロゴロ出てきました。クヌギ林からも腐葉土をバケツにとって来てましたが、今はカブトムシマットなる便利でしかも大きなカブトムシに育つスグレモノを売ってますねー。そういえば、カブトムシの餌は何?と子供たちに聞くと、たいていの子は「昆虫ゼリー」と答えます。スイカの皮やモモの種にカルピスやビールを振りかけて餌にする子供はいませんねぇ。「スイカの皮はカブトムシが下痢をする」という話を聞いたことがあります。スイカの皮は2日もすればドロドロになって発酵臭が充満しますし、たしかにスイカにとりついたカブトムシは糞尿を飛ばしながら食べ続けますね。でも、カブトムシはずっと元気でしたし、すごく嬉しそうにスイカを喰っていたと記憶しています。私がカブトやクワガタを今でも大好きなのは、小さい頃に同じ釜の飯(同じスイカやモモ)を喰った仲間だからなのかもしれません。さすがに糞虫と同じものを喰うのはムリですが・・・

今日はここまで。
今週末、糞虫館で会いましょう!

 コロナ禍で緊急事態宣言の出た東京や大阪等は言うまでもありませんが、奈良も大変です。特に飲食店を含む観光関連産業のこの一年に及ぶ落ち込みは、もはや我慢の限界。博物館等観光施設の端くれのならまち糞虫館も、来館者の6割が県外というのがたたってか、閑散としています。「コロナ前から閑散としてたやないかい!」とツッコミが入りそうですが、今は「より一層、閑散としている」状態です。で、集客のために人気のあるカブトムシを始めました!ということではありません。
 先週来館した親子から「一昨年、カブトムシが卵を産んで昨年オス3匹とメス1匹が成虫に。それが秋にまた産卵し、学校や近所の友達に幼虫をあげたけれどまだたくさんいるので糞虫館にも献上したい」とのありがたい申し入れがあったのです!子供の頃、数えきれないほどカブトムシの幼虫を死なせてきた私からすると、お母様のフォローがあるものの小学1年生の女の子が3年続けて命を繋げて飼育を続けていること自体驚きです。実はこの子、アサリの解剖に挑戦したりカマキリに卵を産ませたり、いろいろな生き物が大好きで、結局2時間以上お話してしまいました。先日ご紹介した筑波大学の「科学の芽」賞を受賞した心乃香ちゃんにも劣らない科学の子なのかもしれませんね。そー言えば糞虫館がオープンしたての頃(2018年8月)、東京から親子で来た小学4年生の女の子もすごい子だったなあ。ぜひ当時のブログをご覧ください。(引き取ったカブトムシの幼虫は糞虫館で育ててますが、飼育してみたいという子がいたら差し上げますので、腐葉土を入れた容器を持って取りに来てください。)
 ちなみにこの女の子は、私が2019年12月に糞虫のトーク&スライドショーをしに行った済美小学校の1年生。私を小学校に呼んでくださった藤井先生、元気かな?2年生のみんなが作ってくれた『ふん虫のひみつクイズ』も好評展示中です!不思議な縁を感じます。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!
 

 もちろん、受賞したのは私ではありません。いやー、今どきの昆虫少年・少女はスゴイですね。大阪教育大学附属天王寺小学校に通う3年生の矢野さんが奈良公園のルリセンチコガネの生態を調べて、2,000件を超える応募作品の中から見事、「科学の芽」賞を受賞されました!
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~奈良公園の鹿の糞をきれいにしているのは、だあれ?~ などと可愛らしいタイトルがついてますが、中身は興味深い糞虫の生態についての実験と観察です。生息場所の調査では、温度やPHといった客観的な測定のほか、樹木や他の昆虫にも注目しており、糞虫が生態系の中で生きていることをよく認識していると感心させられました。
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 ルリセンチコガネが粒糞を運ぶ様子も、疑問に対し仮説を立てながら、細かいところまでよく観察しています。巣穴の大きさをノギスで測るなど、単によく見るだけでなく、データをとりながら考察を進める姿勢にも脱帽です。
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 私が一番興味をそそられたのが、ルリセンチコガネが一日にどれくらいの量の糞を食べているかを調べる実験です。ホント、すばらしいです。私も調べてみたいなーと思いつつもだらだらとやらずに過ごしてきたので、しまった!先を越された‼ という感じです(笑)。中身は糞虫館に来てレポートを読んでいただきたいのですが、私が一番驚いたのは、観察や実験の結果を実にクールに分析し、様々な可能性に考えをめぐらしていく豊かな発想力です。これからの矢野さんに注目です。

 皆さん!実は糞虫館に来なくてもネットで矢野さんの『糞虫研究』は読めます。審査員の講評の最後に「シカの糞や糞虫に抵抗感を持たずに観察・実験を進めていくところが素晴らしい。」とあるのは、余計なお世話ですよね⁉
 
 んー、ちょっとここには書ききれないほどの感想があるのだけれど、今日はここまで。コロナが収まったら、糞虫館で会いましょう!

糞虫館の2Fはセミナールームに使っていますが、空いていることが多いので、貸会議室として貸し出しています。これまで結構いろんな事に使われましたが、今月いっぱい2Fでは芸術家3名(高木智広氏、玉野大介氏、櫻井結祈子氏)による「蟲魂」展をやっています。2/14までやってる奈良市西寺林にあるギャラリー勇斎での「奇魂」展がメインなんですけどね。糞虫館とあわせてお楽しみ下さい。
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今日はここまで。
また明日!

 糞虫館にはノートが置いてあって、感想やメッセージを自由に書いていただいています。糞虫の絵を書いていかれる方もいらっしゃいます。先日は絵が同封されたお手紙を2通続けていただきました。1通はルリセンチコガネのきれいな死骸を届けてくれたので標本にしてあげた小学生から阿修羅像、もう1通が10年ほど前に描かれたという思い出のルリセンチコガネ。
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 たかが糞虫、されど糞虫。多くはないけれど、糞虫と不思議な縁で繋がっている人というのは間違いなく存在するようです。糞虫館がそんな人達が集う場所になりつつあるのかな、と感じています。

今日はここまで。
また明日!

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