むしむしブログ

カテゴリ: 虫の話題

 私は糞虫が大好きですが、もちろん糞虫以外の虫も大好きです。サラリーマン時代の虫友から、累代飼育しているタガメ(成虫)のペアをもらって去年から飼っています。私にとってタガメの師匠である彼の所では、今年の6月にすでに100匹を超える幼虫が孵化しており、そろそろうちもと思ってました。繁殖期になると、オスは身体を揺すって水面を波立たせる動き(ポンピング)をします。メスは食欲が旺盛になってお腹も明らかに膨らみ、活発に動き回るようになります。普段は共食いするといけないので分けて飼ってますが、オスもメスもいい感じになってきたので昨日オスの水槽にメスを入れました。
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 晩の8時頃に見ると、オスが杭の根元で激しくポンピングをしていました。水面が揺れるとその揺れに反応してメスがオスに寄ってくるのです。オスはメスに上から覆いかぶさられますがうまく体を入れ替えてずり落ちそうな感じでメスにつかまり交尾します(写真1枚目)。交尾は1回10分前後継続しています。明け方の4時過ぎまで見てましたが、6回交尾しました。合間にオスもメスも10回以上2本セットしてある杭に登っては降りを繰り返し、産卵場所を選定しているようでした。また、メスはこんな時でも小魚を捕獲し、交尾しながら食べてました。今晩絶対産むぞと思って粘ってたのですが、明け方になるとオスもメスも落ち着いて動きが無くなってしまいました。今日は仕事が無いのでよかったです。

今日はここまで。
おやすみなさい・・・

 『フンコロ昆虫記』の執筆陣や『日本産コガネムシ上科図説(食糞群)』の監修をするような糞虫にとても詳しい人たちが数多く在籍しているコガネムシ研究会(http://www.kogane.jp/)。縁あって1年ほど前に入会したのですが、年に一度総会の後に懇親会があって、ベテランの方が我々シロウトや若手に標本や採集道具、資料等を分けてくれるのです。その時に、なんと「オオチャイロハナムグリ」の幼虫10匹をいただきました。日本国内のハナムグリとしては最大種で、木の洞に住み、なかなか採集できないオオチャイロハナムグリ。「オスの成虫はいい香りがすることでも有名」と判で押したように紹介されているので知ってはいますが、実際に嗅いでみたいと思い、1年余り大切に飼っていました(実際はほとんど放置)。
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で、先週、プラケースからギーギー音がするので覗いてみると、2匹羽化してました!でも1頭はすでに死亡。さらに蛹室が2つ出てきたので、そっと割ってみましたが、カビの塊が出てきました。別のプラケースからも3つ蛹室を掘り出しましたが、中はすべてカビの塊でした。あと3匹いるはずですが、その日はそれ以上掘り出す気力がありませんでした。すでに1勝6敗で負け越し決定。ケースは分けてますが、置き場所は同じなので、残りの3匹も絶望的です。オオチャイロハナムグリは採集は難しいけど、飼育・繁殖は簡単!と聞いてたんですが・・・。蛹にまでなっているのに、本当にかわいそうな事をしました。でもどうしたらよかったのか?温度なのか、湿度に問題があったのか、原因を突き止めて次回に活かしたいと思います。ちなみに無事に羽化した1匹はメスでした。

今日はここまで。
また明日!

 生き物は互いに生存競争をしていて、糞虫もその例外ではないという。特に奈良公園のように多くの種類の糞虫が生息する所では、競争を避けるために食べ物(シカ糞、イヌ糞、牛糞など)、生息場所(森、芝地、砂地など)、出現時期(春夏秋冬など)、活動時間帯(昼、夜など)が異なっていることがこれまでの観察で明らかにされている。なので、例えばイヌ糞はクサいからといってあまり観察しないでいると、ごく普通種であるセマダラマグソコガネにさえ出会うことは難しい。冬は寒いからといって観察に出かけないでいると、ネグロマグソコガネやチャグロマグソコガネを見ることはできない。
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 でもねー、糞虫同志は実際のところどう思っているんだろーね。春の奈良公園のシカ糞には、カドマルエンマコガネ、クロマルエンマコガネ、ナガスネエンマコガネ、クロツヤマグソコガネが数えきれないほど(写真1枚目)集まっています。デカいイヌ糞には、センチコガネとオオセンチコガネが20匹近く、さらにクロマルエンマコガネ、カドマルエンマコガネ、ナガスネエンマコガネなどがうじゃうじゃ見られました(写真2枚目)。朽木の樹皮の下には、クロツツマグソコガネとヒメツツマグソコガネがすぐ近くにいることも(写真3枚目)。こんな場面を見ていると、糞虫達はそれぞれ好き勝手に好きな時に好きな所で好きな物を食べているだけではないか?と思えてきます。そもそも地球上には何十万種も昆虫がいるのだから、お互いを気にして生きていたら住む場所も食べる物も無くなってしまんじゃないかなー。糞虫に一度聞いてみたいですね。

今日はここまで。
また明日!
 

コカブトムシは、糞虫以外では私が最も好きな虫の一つなんですが、数年に一度偶然の出会いがやってくるという感じで、その生態をあまり知りませんでした。ところが最近、雑誌かネットで肉食だということを知り驚いたのですが、疑り深い私は半信半疑でした。
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写真は先週の4/26の夕方に見た衝撃の現場です。朽木の根元でコカブトムシ(♂)が自分の全長程もあるムチムチした黄色いイモムシと格闘しているところに出くわしました。コカブトムシは何度もイモ虫に噛みつき爪を立てるのですが、イモ虫の皮が丈夫なのか、仕留めることができません。30分以上戦ってましたよ。日が暮れるまで決着がつかず、最後は持ち帰りましたが、コガネムシの仲間が生きている虫を襲うなんて、驚きです。でも、普段から他の生きた虫を襲って食べているのかなー?動きは遅いし、毒もないし、牙もないし… 飼って調べる事にしました。意外にもナメクジとかヒルとかを食べてたりして。

今日はここまで。
また明日!

 ならまち糞虫館にはときどき虫好きの方がやって来て、いろんなお話が聞くことができるのでとても楽しいです。で、聞いてそのままにしておくのはもったいないので、備忘録的にブログに書かせていただこうと思い立ちました。名付けて「糞虫こぼれ話」。

 今日来館されたチョウ好きの方が10年ほど前に、奈良の正倉院付近の窪地で朽木をのけた時のこと。そこにルリセンチコガネが何十匹もうじゃうじゃ重なり合っていたのを息子さんと一緒に見た、とのことでした。10匹20匹ではなく、数えきれないほどの数が密集していて、あまり衝撃的な光景だったため、いまだに忘れられず、糞虫館が出来たのを知ってわざわざ伝えに来てくれたのです。ちょうど先日(大寒の頃)私は地下数センチという浅いところでセンチコガネを見つけており、もしかしたらセンチコガネの仲間は意外に浅いところで越冬しているのではないかと想像したところだったので「おおっ、これはもしやルリセンチコガネの集団越冬か?!」と思いました。
 まあ、話をよく聞くと、たぶんムラサキツバメというチョウの出現を期待して奈良公園に来て、窪地にはワラビが茂っていたような・・・とのことだったので、その記憶が正しいとすると季節は冬ではなく、テントウムシのような集団越冬していたわけではない可能性が高いということになります。でも、なぜあんなに多くのルリセンチコガネが集まっていたのか、謎は深まるばかりです。数日後、奥様と一緒に再度その場所を訪れた時は、数匹のルリセンチコガネが残っているだけだったそうです。

 観察した時期の記憶がかなり曖昧でしたが「昔の野帳を調べればわかるかも」ともおっしゃっていたので、続報を期待しています。ご本人は写真を撮っておけばよかったとしきりに残念がってましたが、うわーっ!と思った時に限って何もしてないことってありますね。私も昨夏、飼育していたタマオシコガネがシカ糞で糞玉を作り始めたとき、何枚か写真は撮ったのですが、なぜビデオモードで撮らなかったのかと、ホントに残念に思っています。おかげで、来館者の方にはビデオを見てもらう代わりに、私がタマオシコガネになりきってその動作を再現しています。

今日はここまで。
また明日!
 
 

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