むしむしブログ

カテゴリ:虫の話題 > 世界の糞虫

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 先日10/28、当ブログで私が1996年にカンボジアで採集した糞虫の写真を載せましたが、チビコエンマコガネ♂(Caccobius unicornis)に似た小さな糞虫が台紙に乗っていたのに気付かれた方も多かったと思います(写真1枚目)。しかし、実際には4mm以上あり、サイズ的にはヒメコエンマコガネ(Caccobius brevis)ほどの大きさがある(写真2枚目 左:ヒメコエンマコガネ)ので、ちょっと違うようです。
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 もう一頭、サイズ的には少し大きめのチビコエンマコガネくらい(3.5mm強)で、ツノがないチビコエンマコガネの♀のような個体も採集しています(写真3枚目)。もしかしたら、この2頭は同種の♂と♀なのかもしれません。
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 で、終わるところだったのですが、実は2003年にカンボジアに行かれた方が同じ種と思われる個体を採集しており、「顕鏡していませんが、コエンマコガネ属ではなくてエンマコガネ属と思われます。」というコメントを10/30にいただいておりまして。
 で、ホンマかいな?と調べてみると、全くその通り両方ともエンマコガネ属でした(前脛節の先端に注目! 直角になっているのがコエンマコガネ属(Caccobius)、なっていないのがエンマコガネ属(Onthophagus))。
 で、そーゆー目でもう一度この2頭をじっくり見てみると、頭部のツノが出る位置がチビコエンマコガネは頭部中央なのに対しカンボジアの個体は頭部の後縁部から生えています(写真4、5枚目)。さらに、体型も異なっていることに気が付きます。(写真5枚目 右:チビコエンマコガネ)
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 採集してから20年以上もの間、チビコエンマコガネの近縁種かなぁと思い込んでいましたが、いかにちゃんと実物を見ていないか、思い知らされました。まあ、標本をきちんと観察できる状態にしてこなかったのがそもそもの原因なんですけどね。今からでも少しずつ整理して、来年7月オープンする(?)ならまち糞虫館に展示できるようにしたいと思います。


今日はここまで。
再見!

 スイスアルプスの中で最も有名なユングフラウ、メンヒ、アイガー。そんな名峰を横目に牛の糞をほじくる怪しい観光客(私です)。多くの観光客は登山鉄道に乗りますが、歩いて下山する人も少なくありません。そんな人たちの視線を避けて私が採集した糞虫は18頭なんですが、10/18と10/22の当ブログで紹介した4頭以外は全て同じ種(写真1~6枚目)と思われます。
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 個体によって上翅の色は真っ黒だったり赤褐色だったりして明らかに異なっていますが、体型、頭部の形やコブ、前胸背板の点刻、上翅の条溝、肩歯、小楯板などは、どこを見てもこれといった違いが見出せませんでした。色彩については黒っぽい赤褐色の個体も多く存在することから、どうやら色にはバリエーションがあると考えるほうがよさそうです。
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 結局、30個以上の牛糞を調べて、4種類のマグソコガネの仲間を18頭採集した、という結果でした。まあ、あまり熱心に採集したとは言えないのですが、8月下旬のスイスアルプスの登山鉄道(グリンデルワルドGrindelwald~ユングフラウヨッホJungfraujoch)沿線には、牛糞の量に比べて生息する糞虫の種類も数も少ないような気がします。森林限界を超えた場所では、環境が単純であることや夏の一時期しか牛の放牧がなされないこと、アブやハエの勢力が強いこと等が関係しているのではないでしょうか。全くの想像ですが。
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【参考】 当ブログの8/30(スイスアルプスで糞虫をGET!)に頂いたコメントの中に「・・・ユングフラウ鉄道のクライネシャイデック付近の放牧地で探した時も、マグソコガネ属4・5種だけでした。中にオオツヤマグソコガネとツマベニマグソコガネがあり・・・」とあります。20年ほど前のことだそうです。


今日はここまで。
再見!

 スイスアルプスで採集したマグソコガネの仲間のお話の続きです。

 これは最初はマグソコガネ(Aphodius rectus)に似てるかなーと思ったのですが、標本にしてよく見てみるとやはり違いますねー。写真1,2枚目の個体は8mm弱(台紙の幅が7.5mm)あり、頭に低いコブが3つ。
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 マグソコガネにしては少し大きすぎるし、体型やツヤ、前胸部と腹部のバランスが若干違うような・・・。頭部の前縁の形も。保育社の原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)によれば、そもそもマグソコガネ(Aphodius rectus)はヨーロッパにいないらしい。大きさが8mm近くあるマグソコガネの仲間は日本ではある程度絞られてきますが、どうやら該当する種はないようです。
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 写真3,4枚目の個体は7mm弱で、最初は写真1,2枚目と同じ種だと思ってたのですが、頭部のコブや前縁、頬の形状が明らかに違っており、今は別の種類ではないかと思っています。頭のコブが明確な突起になっているんです。それがわかるような写真を撮ろうとかなり頑張ったんですが・・・。このタイプの個体は、今回18頭採集したうちの2頭のみだったので検証しようもなく、単なる個体差によるものである可能性も否定できません。
 実は、私の本棚にはマグソコガネの仲間について外国語で書かれた本が何冊かあって、それをよく読めば何かヒントが得られるかもしれないのですけどね。今後の課題にしておきます。


今日はここまで。
再見!

 8月の下旬にスイスに行きまして、もちろん避暑なんですが、やっぱり牛の放牧されているのを見るとついついほじくってしまいまして、結局は奈良公園でやってることとまったく同じ、つまり観光客の視線を避けながら糞虫採集をしてきた、その結果報告です。8/30、9/18のブログで書いたのとダブった内容が多いのですが、ご容赦ください。
 スイスアルプスには、夏は森林限界を超える高地の草原にも牛がたくさん放牧されていて、あちこちにいい感じの牛糞がたくさんありましたが、私が確認できた糞虫はマグソコガネの仲間3種類、18頭。30こ以上はほじくりましたから、私が採集下手であることを考慮しても「あまりいなかった」と言っていいのではないかと。代わりにアブやハエが多く、糞のなかでアブの幼虫がうごめくおぞましい光景を何度も見てしまいましたよ。
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 おっ、これはクロツヤマグソコガネ(Aphodius atratus)か? と思ったマグソコガネの仲間(写真1枚目)です。私的にはクロツヤマグソコガネ(写真2枚目)は鈍い光沢と認識しているので、その大きさと体型、鈍い光沢からそう思ったのですが、比べてみると全く別物ですね。上翅間室に点刻がなく、擦れたようにツヤがないのがよくわかります。頭には3つのコブがはっきりと確認できます(写真3枚目 右側はクロツヤマグソコガネ)。
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 スイスアルプスの長く厳しい冬を耐えるための特殊な形質(毛が生えてるとか体型が丸いとか)を身に着けた珍妙な糞虫がいるかも、と妄想は膨らんでいたのですが、意外に平凡な結果に終わりました。でも、こんな平凡に見える小さな糞虫が驚くべき習性をもっている可能性までは否定できません。だって、冬はメチャメチャ寒くて地下まで凍るようなとこですからね。もしかしたら毎年冬に山の上の糞虫は死滅して、翌年牛と共に山の麓がら上がってくるのかもしれません。てきとーなこと言ってますが、謎です。

最後にテスト。
日本のクロツヤマグソコガネとスイスアルプスのマグソコガネSPが混ざってますが、どっちがどっちか見分けられますか?(ヒント:どちらも2頭づつです。)
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今日はここまで。
再見!

 先ほど見たら、またまたブログランキング第6位にランクインしてました! 過去最高なんですけど、4回目。この上は昆虫ショップをやっている方や超・専門家のような方たちが支配する世界みたいで、どうやら私レベルの踏み込める領域ではないようです。
 最近はコメントをいただくことも多くなり、また「ならまち糞虫館」設立についてはリアルの世界でも温かい励ましをいただいたりするようになりました。糞虫の素晴らしさを広く世界に発信すべく、ブログを書き続けたいと思います。あ、世界に向けてだったら英語対応くらいはしないといかんな。昔は少しはできたんですけどねー。
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This  is  Paraguay  hunchu、Canthon quinquemaculatus. (ラベルはquiquemaculatumですが、誤植と思われます)
「これはパラグアイの糞虫、カンソン クインクエマキュラトス です。」

 写真でしか見たことはありませんが、この仲間は体は小さいながらもタマオシコガネのように糞球を作り、後ろ足で転がして運ぶようです。


今日はここまで。
再見!

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