むしむしブログ

カテゴリ: 奈良公園の糞虫

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 5/25/15に採集した10匹のヒメコマグソコガネ(Aphodius botulus)を直径10cm、高さ4cmの透明プラカップに土を2cmほど入れて飼ってます(写真1枚目)。ちょっと水をやり過ぎて過湿状態ですが、虫の動きは上々です。交尾行動はまだこの目では確認できていませんが、ほとんどの個体が粒糞の下や隙間に潜んでいるので、オス・メスが出会う機会は多そうです(写真2枚目)。
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 今日、糞の状態を観察したのですが、粒糞の中にまで喰い進んだものは13粒中2粒だけで、あとは表面を削り取るような食痕しかありませんでした。野外でも糞の中より多くの個体を糞の下から見つけているので、そういう習性があるのかもしれませんが、柔らかい新鮮な糞であれば普通に潜り込むような気がします。
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 で、糞の内部まで潜り込んだ後のある粒糞を注意深く観察すると、なんと、奥の方に微妙に色付いた楕円形の卵(写真3枚目)が見つかりました! ヒメコマグソコガネはネグロマグソコガネよりさらに一回り小さいこともあり、これが本当にヒメコマグソコガネの卵であれば一度に2個産むのが限界のような気がします。写っている針は、志賀の0号無頭針です(写真4枚目)。
 この飼育容器には、ヒメコマグソコガネ以外には昆虫はおらず、ヒメコマグソコガネが喰い進んだ穴の奥の方に産みつけられている状況から、ヒメコマグソコガネの卵ではないかと推測しているのですが、以前観察したネグロマグソコガネの卵と思われるものとはかなり形も色も違っているので、まったく自信がありません。今後複数の同じ卵が見つかれば、ヒメコマグソコガネの卵である可能性は高まると思うので、がんばって探してみます。

今日はここまで。
また明日。

 2週間前の5/2にヒメコマグソコガネの生息地として有名な若草山で、5つの糞から8匹のヒメコマグソコガネを確認しましたが、その後、若草山以外にも生息しているはずと、近隣の草地や大文字山のシカ糞を調べたものの発見できずにいました。昨日は若草山の周辺なら可能性が高いと思い探しましたが、やはり見つからず、最後は足が自然に若草山での前回観察できた場所に向かったという次第です。
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 結果は、今回も6ヵ所の糞から8匹のヒメコマグソコガネを見つけることができました。でもねー、若草山にしかいないなんて信じられないし、そんなことはないと思うので引き続き調査します。前回と今回の調査では、かなり乾いて固くなった(古いわけではない)粒糞の下の僅かに湿り気の残るところから多く発見されています。特に今回は、ピンセットで簡単にほぐせるような柔らかい糞塊が無かったのですが、8匹とも粒糞が多数土に接しているため若干湿気の残る地表部分から見つかりました(写真1,2,3枚目)。そしていつも1匹か2匹。この小さなマグソコガネの力では表面が乾いて固くなった粒糞の中に潜り込めないので、仕方なく糞の下に潜んでいたのでしょうか?このあと、どうするつもりだったのでしょうか?謎は深まるばかりです。なので、しばらく家で飼って観察することにしました。何かわかったら報告いたします。

今日はここまで。
また明日!

 糞虫の観察会での一番人気はもちろんルリ色に輝くオオセンチコガネですが、たまにゴホンダイコクコガネも見つかることがあります。それが長いツノのあるオスだったりすると、まるで黒光りする芸術品のようで、皆さん大騒ぎ。異常な盛り上がりになります。ゴホンダイコクコガネは夜行性で、昼間は穴の奥に潜んでいるので、普通の観察会ではあまりお目にかかれないのです。
 カブトムシのように立派なオスのツノはどのように使っているのでしょうか?オスだけに長いツノがあるので、メスを巡るオス同士の戦いのため?か、メスにアピールして交尾するため?だと思うのですが、現場を見たことはありません。どこかの月刊誌でオス同士の戦いに活用される様子が掲載されていましたが、あくまで”決まり手の一つ”という感じだったと記憶しています。長いツノのほうがケンカには少し有利かもしれませんが、糞に潜ったり穴を掘ったりするにはかなり邪魔になり、生きていくうえでマイナス面の方が大きいと思われます。にもかかわらず、あんなに長いツノを持つまでに進化したのは、メスから見てオスの長いツノはめちゃカッコよくて、メスが寄ってくるくらい魅力的なのではないかという説を考えてみました。
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 で、長いツノを持つ大型のオスと明らかにツノの短い小型のオス(写真1枚目)、そして普通サイズのメスの計3匹のゴホンダイコクコガネを30cmのプラケースで飼育を始めました(写真2枚目)。メスが大型のオスとペアになって穴を掘って地下室を作れば、上記の説の可能性があることになります。メスを巡るオス同士の戦いも目にすることができるかもしれません。
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 まあ、うまくいけばの話ですが、やってみないと何にも始まりませんからね。セットして1週間ですが、糞の表面にカビが生えてきました。が、どうしようもありません。地表に掻き出された土の量は僅かなので、穴を掘って潜んでいるだけのようです(写真3枚目)。その穴にはペアで潜んでいるのか?果たして期待通り大きなオスがメスをゲットできたのか?
 ところで、どうすれば確認できるんだろ?そこまで考えてませんでした。

今日はここまで。
また明日!

 シカ糞ばかりを見てきたせいだと思いますが、昨年まで自然状態のコブスジコガネを観察したことがありませんでした。それが先月、小さな獣糞(テン?イタチ?)をしっかり見たら、土塊のような目立たない姿のヒメコブスジコガネ2匹を見つけることができました。ほんと、たまたまラッキーだっただけだと思っていたのですが、5/6に全く別の山の麓の干乾びた獣糞でまたまた見つけることができました(写真1枚目)。いると思って見ると、自ずと見えてくるものなのでしょうか。
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 前回の獣糞と大きさは同じくらいでフイルムケースに収まる大きさですが(写真2枚目)、相当古くてカサカサになっており、内容物は一部昆虫の破片が混ざるものの木の葉が大半のように見えました(写真3枚目)。『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)によると「春に活発に活動」「キツネやタヌキなどの獣糞に集まる」「関東以南の産地では個体数は多い」とあり、星一つ★の最普通種らしい。この歳になるまで見たことがなかったなんて・・・。虫を探すのが下手というより、それ以前の問題として虫のいる場所を見ていなかったということなのでしょう。反省。
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 いやー、それにしても長年見たいと思っていたヒメコマグソコガネクロツブマグソコガネ、そしてヒメコブスジコガネといった糞虫達に最近次々に出会うことができて、もう絶好調です。この2週間足らずの間に7回奈良公園に行っちゃいました。糞虫の幼虫(種類は不明)も見つかるので、とりあえず育てています。ゴホンダイコクコガネの飼育にもテーマを決めて挑戦中。糞虫館のフンコロガシの糞玉も今年は幼虫を育て上げることを目標にしています。全部最後までちゃんと世話をして、何らかの報告をまたこの場で発表したいと思います。期待はせずに待っててください。

今日はここまで。
また明日。
 

 今年もまたGWがやって来ました。昨年もこの時期、私は幻のヒメコマグソコガネを探して、若草山の糞という糞を見て歩き回りました。ヒメコエンマコガネは見つかりましたが、遂にヒメコマグソコガネには出会うことはありませんでした。
 しかし、今年は大先輩方からの情報や同好者からの励ましを受け、昨年見つけることができなかったクロツブマグソコガネには40年ぶりの再会を果たしています。先週は、ならまち糞虫館にやって来たタマオシコガネが到着早々糞玉を作って転がす等、運気は上り調子、満を持しての若草山探索でした。
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 ところが、調子が良すぎて若草山に行くまでに、クロツブマグソコガネ、ゴホンダイコクコガネ、コツヤマグソコガネ、ルリセンチコガネの糞運び等、見どころ満載で、山の麓についたのが午後4時。しかも観光客がいっぱいで、とてもじゃないけど地面に這いつくばって探せる状況ではありません。人目を避けて林に入り、クロツブマグソコガネを探しつつ山頂を目指しました。登山道に出て、山頂近くの急斜面では、しゃがむだけでシカ糞と目の距離が10cmになるのですが、すると、なんと、見えたのです!めっちゃ小さなマグソコガネが(写真1枚目)。チャグロマグソコガネと見分けられるかなーと思ってましたが、一目でピピッと来ました。まあ、あんな日当たりのよい芝地にはチャグロマグソは出てきませんし、ルーペで見ても肩歯が見られず(写真2枚目)、体型も少し違います。後胸腹板にはたくさんの点刻が見えている(写真3枚目)のでコマグソコガネとも違います。
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 1時間弱で、周辺の4か所のシカ糞から8匹のヒメコマグソコガネを見つけました。日没近くなったので止めましたが、このときは何かに憑りつかれたかのように、探せばいくらでも見つけられるような気がしましたね。見つけるコツは、そろりと糞を裏返し、地面も含めよーく観察すること、これにつきます。とにかく小さいです。しかも汚れが付きやすく、他のマグソコガネの仲間に比べて糞や土と見分けにくい気がします。

 『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)では★4つの稀種となっており、次回若草山でまた見つけられるかどうか自信はありませんが、生息することをこの目で確かめることができて本当に幸せです。見つけるコツがわかったので、今度は若草山以外で見つけてみたいと思います。

今日はここまで。
また明日!

 

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