むしむしブログ

カテゴリ: 奈良公園の糞虫

 8月下旬、たまたま見つけたゴホンダイコクコガネの3個の糞玉。2、3日毎に覗いていたのですが、一昨日オスが1匹糞玉に丸い穴を開けて出てきていました(写真1枚目)。
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 よく見ると、もう一つの糞玉にも小さな穴が開いています。外に出ようとしているのでしょう。そっと割ってみると、立派なオスがいました(写真2枚目)。
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 既に真っ黒で身体は固くなっているので、羽化した後も糞玉の中にとどまり、身体が固くなってから外に出てくるようです。白い点々はダニではなく、菌類が表面にくっついています。メス親が糞玉から離れず世話をしていましたが、さすがに菌類の侵入までは防げなかったようです。
 3つ目の糞玉も割りました。

今日はここまで。
週末、糞虫館で会いましょう!

 1週間以上雨が降らず、以上に暑い日が続いていましたが、8/22の夕方に猛烈な雷雨。みずみずしさを取り戻した奈良公園の林で、鳥の羽が散乱しているのを見つけました。コブスジコガネがいるかも!と、丁寧に周囲を含めて落ち葉の下まで見ていたら、5cmも掘らないところでイノシシの糞が一つ、二つと出てきました。林の中にはシカが食べられるものを食べつくしたせいか、シカ糞が見つけにくくなっており「オオセンチコガネがやむなくイノシシ糞を穴に引き込んだのかな?」と思ってました。でも、奈良公園の糞虫にはイノシシ糞はあまり人気がないので少し違和感を覚え、オオセンチコガネを見つけて確かめようと、さらに掘り進めると一回り大きな三つ目の丸い塊が出てきました。と同時に黒光りするゴホンダイコクコガネのメスの姿が。デジカメが電池切れで写真がないのが残念です。
 たまたま掘った場所にゴホンダイコクコガネの育児室があったようです。床面は土でしたが周りや天井は腐葉土で、しっかりとした「育児室」と呼べるようなものではなかったように思います。ピンセットで掘り出せるほどの深さ(5cmほど)しかなく、シカに踏まれたせいなのか糞玉終期のせいなのか、3つの糞玉のうち2つは“玉”には見えないほど変形していました。時期的にはすでに蛹になっている可能性もあります。 
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重さは6.1g、6.4g、7.9g。とりあえず、以前ブログのコメントにいただいた飼育方法に従い、植木鉢に土を入れて糞玉とメス親を置き、真っ暗にしました。4時間後そっと覗いてみると、メス親は土に潜らず糞玉の上に乗ってじっとしていました。実際の育児室とは似ても似つかぬガランとした大部屋ですが、メス親は糞玉の世話を継続してくれそうです。今度こそうまく育てないと、先週死なせてしまったゴホンダイコクの幼虫に申し訳が立ちません。でも、乾燥対策を考えないといけませんね。重さに差があるのも気になります。割って中がどうなっているのか、見てみたいなー。
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今日はここまで。
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 5月に出版されたフンコロガシの絵本『フンころがさず』は好評を博しているようですが、先月採集した日本のフンコロガシ「マメダルマコガネ」は本当に糞玉を作って逆立ちして後ろ足で押して転がすのでしょうか?初採集だったので綺麗な標本を作りたい気持ちもありましたが、この目で全長2㎜という極小のフンコロガシが糞玉を作り、転がす場面をこの目で見たいという誘惑が勝り、飼育を始めました(写真1枚目)。
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 過去40年以上に渡り一度もシカ糞でコイツを見つけられなかったことから、本当にシカ糞を食べるという確信はないものの、シカ糞を入れました。シカ糞の一部に潜り込んだ形跡は見られましたが、うろうろと容器内を動き回る姿が目についたので、どうも落ち着かない(=飼育環境がイマイチ)様子でした。3日もするとカビの菌糸が伸びはじめ、マメダルマコガネが歩きにくそうにしていました(写真2枚目)。
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 そして、飼育開始のわずか10日後、容器のふたにできた結露で溺れて死んでいました。遺体を回収し、何とか標本を作製できたのは不幸中の幸いでした。触角まで引き出せたのはまさに奇跡です(写真3枚目)。わずか2㎜の虫ですから。
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 ブログのコメントに、鳥(セキセイインコ)の糞を使って飼育すると、いくつも糞玉を作ったという情報が寄せられているので、次回は鳥の糞を試してみたいと思います。ただ、次にマメダルマコガネに出会えるのは一体いつになることやら・・・。

今日はここまで。
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 7/15、ダイコクコガネの飼育容器で見つかったゴホンダイコクコガネの糞玉3個のうちの1つから見つかった幼虫ですが、梅雨上げ後40℃近い猛暑が続いたせいでしょうか、残念な姿になっていました(写真1枚目)。
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 原因はいくつか考えられますが、飼育室の温度が昼間は最高37.7℃まで上がっており、森林の土中の糞玉で暮らす幼虫には耐えられなかったのだと思います。土の中は気温や湿度が比較的一定に保たれ、外敵からも守られており、しかもゴホンダイコクコガネの場合は母親が糞玉にカビが生えたりしないように世話しています。飼育容器の置き場所にもう少し気を付けてあげるべきでした。糞玉や幼虫を見れたのは良かったけれど、今回のは人災、かわいそうなことをしてしまいました。

今日はここまで。
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 前回、カドマルエンマコガネの幼虫が蛹室を作り、クリーム色の前蛹の状態でいる場面に遭遇しましたが、そろそろ蛹になって安定しているだろうという想定で、再度蛹室を取り出しました。前回は土からキレイに剥がれる感じでしたが、今回は当然ながら周囲と密着していないので、窪みからピンセットで取りだす感じです。前蛹は前回割った部分は全く修復がなされておらず(幼虫であればすぐに自分で修復します)、わずかに隙間が空いています。まだ真っ白な蛹かなー、飴色がかった蛹かなー、などとワクワクしながらそっと割れ目を広げて覗いてみると・・・!?(写真1、2枚目)
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 えーっ!なにコレ。ウグイス色のビロードのような柔らかそうな質感。これ、カビですね、たぶん。前蛹のまま絶命し、わずか数日でこの状態になったようです。もしかしたら、前回観察した時、前蛹はピクリとも動かなかったので、すでに死んでいたのかも。飼育ノウハウの蓄積の無い私が幼虫や前蛹、蛹室をこの目で見れたことに感謝するしかありません。せめて少しでもデータを(写真3枚目)。
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 今、飼育室にはナガスネエンマコガネと思われる幼虫が2匹います。こいつらがなんとか無事に蛹、成虫になれるようにうまく育てたいと思います。しかし、具体的になにをどうすればよいのやら。とりあえず、見守ります(苦笑)。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!


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