むしむしブログ

カテゴリ: 奈良の糞虫

 シカ糞ばかりを見てきたせいだと思いますが、昨年まで自然状態のコブスジコガネを観察したことがありませんでした。それが先月、小さな獣糞(テン?イタチ?)をしっかり見たら、土塊のような目立たない姿のヒメコブスジコガネ2匹を見つけることができました。ほんと、たまたまラッキーだっただけだと思っていたのですが、5/6に全く別の山の麓の干乾びた獣糞でまたまた見つけることができました(写真1枚目)。いると思って見ると、自ずと見えてくるものなのでしょうか。
P5060050-1

 前回の獣糞と大きさは同じくらいでフイルムケースに収まる大きさですが(写真2枚目)、相当古くてカサカサになっており、内容物は一部昆虫の破片が混ざるものの木の葉が大半のように見えました(写真3枚目)。『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)によると「春に活発に活動」「キツネやタヌキなどの獣糞に集まる」「関東以南の産地では個体数は多い」とあり、星一つ★の最普通種らしい。この歳になるまで見たことがなかったなんて・・・。虫を探すのが下手というより、それ以前の問題として虫のいる場所を見ていなかったということなのでしょう。反省。
P5060051
P5060054

 いやー、それにしても長年見たいと思っていたヒメコマグソコガネクロツブマグソコガネ、そしてヒメコブスジコガネといった糞虫達に最近次々に出会うことができて、もう絶好調です。この2週間足らずの間に7回奈良公園に行っちゃいました。糞虫の幼虫(種類は不明)も見つかるので、とりあえず育てています。ゴホンダイコクコガネの飼育にもテーマを決めて挑戦中。糞虫館のフンコロガシの糞玉も今年は幼虫を育て上げることを目標にしています。全部最後までちゃんと世話をして、何らかの報告をまたこの場で発表したいと思います。期待はせずに待っててください。

今日はここまで。
また明日。
 

1/8のブログに頂いた「春日瑠璃」様のコメントの中に「フンコバエ」というのが出てきました。私は初めて聞いた名前でしたが、ネットで調べるとなんか見たことがあるような姿・形。下の写真は昨年5月に撮影したのですが、フンコバエでしょうかね(写真1枚目)。コバエというと、カブトムシを飼育していると湧いてくる奴を思い浮かべるんですが、それとは違うようですねー。ハエもなかなか奥深いもののようです。
IMG_6836-1

下の写真もハエとセットですが、コバエと呼ぶにはちょっと大きすぎる気がします(写真2枚目)。
2-b2IMG_3020-2

ところで、写真を見てて「フンコバエ」より「ウンコバエ」の文字がよぎったのは、私だけだろうか?どうでもいいことですが・・・


今日はここまで。
また明日。

 1977年から糞虫に興味を持ち、今日に至ってますが、昨日初めて生きたマルツヤマグソコガネ(Aphodius troitzkyi)を発見しました。奈良県中部の高原にある牧場の牛糞から、カドマルエンマコガネやマエカドコエンマコガネとともに、1匹だけですが採集することができました。「日本産コガネムシ上科図説」(監修:コガネムシ研究会)でも産地は比較的局所的とされ、★★★★の希種に位置付けられています。春に林内のシカ糞で見つかった記録が多い(三木氏1998年)ようなので、残暑厳しい8月下旬の日が照りつける牧場の草地の牛糞で見つかったという事実は、記録に値すると思われます。
IMG_20180829_233400

IMG_20180829_233758

 それにしても、丸っこい体型と大きな小盾板という2つの目立った特徴のある本種、見つけた瞬間に「これだ!」と確信しましたね。奈良公園のシカ糞にも生息しているようですが、少し山の中に行かないと出会えないのかもしれません。

今日はここまで。
また明日!

 奈良県宇陀市にある友人の山荘に学生時代の仲間と泊まりに行ったのですが、ベランダにオオセンチコガネの死骸が5、6匹ころがってました。去年羽化した個体らしく、両手の棘も丸く削れ身体の光沢も鈍く、すべての事をやりきった感が感じられます(写真1枚目)。
 
IMG_20180818_230527

 生きたセンチコガネも1匹みつけました。その日、シカの親子やイノシシの親子とも遭遇しており、これらの糞が豊富にあるのでしょう。町からそう遠くないところに大型野生動物がいるもんなんですね。

今日はこれにて。
またねー!

 「奈良公園で糞虫を観察するベストシーズンはいつですか?」 よく受ける質問です。真冬でも4、5種類のマグソコガネの仲間が活動する奈良公園は、まさに1年中糞虫を観察できる素晴らしいフィールドなのですが、多くの方の「糞虫」は「ルリセンチコガネ」なので、たいてい春か秋がいいですよとお答えします。秋はピッカピカの新成虫(写真1枚目)が出現しますし、春も異性との出会いを求めて活発に活動するので、誰でも見つけることができるからです。夏もいるのですが、ルリセンチコガネは暑さを特に嫌うようで、真夏の昼間に見つけるのはかなり難しくなります。
IMG_7692-1

 高気圧が日本上空に二重に重なり、日本各地で連日40℃前後が記録された先週、奈良テレビの取材で奈良公園にルリセンチコガネを撮りに行きました(関係機関の撮影許可を得ています)。マスコミはやはり夏休みに昆虫関係のテーマをやりたいらしく、今回の取材も8月のお盆の頃に放映するため、この時期の撮影になったようです。「ならまち糞虫館」の知名度を高め、奈良公園の糞虫の存在意義を世に知らしめる格好の機会なので、この撮影ではゼッタイにいい映像を撮ってもらわなくてはなりません。
IMG_7772-1
IMG_7768-1

 撮影班の方(写真2枚目)には申し訳なかったのですが、朝の6時台に高畑の糞虫館連絡事務所に集合してもらい、7時には奈良公園で探し始めました。その甲斐あって、ものの5分もしないうちにイケメンのキャスター(写真3枚目)が歩行中のピカピカのルリセンチコガネを発見、その2分後に私もバラけたシカの粒糞周辺に2匹、さらに少し離れたところに状態の良い塊糞があって、そこには5,6匹のルリセンチコガネやカドマルエンマコガネなどが集まっていて、あまりに簡単にたくさんのルリセンチコガネに出会えたので拍子抜けするほどでした。しかも、ルリセンチコガネが糞塊を巣穴に運ぶ映像までカメラに収めることができたので、案内した”ならまち糞虫館館長”としては得意満面でかなりドヤ顔をしてたに違いありません。
 でもねー、ほんと昆虫は植物と違って季節や時間帯、お天気など様々な条件次第でなかなか見つからなかったりするので、人を案内する時は毎回ドキドキします。今回みたいにうまく出てきてくれると、「ありがとー!君らの働きをしっかりテレビでPRするからねー」と糞虫達に声をかけてしまいます。こんな私は、変ですかね?

今日はここまで。
再見!
 

このページのトップヘ