むしむしブログ

カテゴリ: 世界の糞虫

 昨年9月頃、ならまち糞虫館でフンコロガシ(スカラベの仲間)を飼ってました。大阪ECO生物海洋専門学校が天王寺動物園で開催したイベント「魅惑のうんち展」で展示していたフンコロガシを寄贈して頂いたものです。完成した糞玉を巡ってよく争う様子が観察されましたし、糞玉を作っている途中でも、割り込んできた他虫には猛烈な攻撃を仕掛け、弾き飛ばしたりバキバキ音を立てながら取っ組み合います。噛み合って脚が折れたりすることもありました。
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 フンコロガシ(スカラベの仲間)が糞玉を奪い合う様子がナショナルジオグラフィックに掲載されています。コチラです。→https://video.nationalgeographic.com/video/animals-source/00000168-5db2-d3cc-a1e8-5dbff9bb0000
 
 この映像はコガネムシ研究会の方のFBで見つけました。「コガネムシ研究会」http://www.kogane.jp/には糞虫に超詳しい方がたくさんいらっしゃいます。ぜひ一度、HPを覗いて見てください。ハマります。

今日はここまで。
再見!  

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 ならまち糞虫館に来てくださる方に世界の面白い糞虫の一つとしてよく紹介するのが、このオオキバセンチコガネ(Lethrus属)の仲間(写真1,2枚目)。Lethrus geminatusなど全長20mm程もある大型の種類のキバ(オスの大顎から長く垂れ下がるキバ状のもの。メスにはない)は、歩行の妨げになるほど長い(写真3枚目)のですが、その使い方については全く知りませんでした。
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 なんせ生きているオオキバセンチコガネなんて見たことありませんから。なので、「全くの想像ですが」と前置きして、「センチコガネに近い仲間なので、日本のセンチコガネのようにオスがメスに乗っかって交尾をします(写真4枚目)。その時にメスに逃げられたり、他のオスに押しのけられたりしないように、オスはメスの首筋をこのオオキバでガッチリ挟み込んで、絶対に離れないようにしているのではないか。」などとお話ししてたんですが・・・。
 糞虫の考えていることまでわかるのではないかと思うほど糞虫の生態に詳しい方のフェイスブックに、ブタペスト在住の日本人の方のブログ
https://ameblo.jp/rosalia-coelestes/entry-12371877829.html
が紹介されており、そこには上を向いて取っ組み合っている2匹のオオキバセンチコガネの姿が。
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 そうなんです。コイツは戦う時に中脚と後脚の4本で体を支えて半立ちの態勢をとり、さらに頭を上に向けるのです。すると垂れ下がったオオキバが相手の方を向くので、武器として使えるというわけです。ちなみにコイツの目は上下に分かれたようになっており、頭を上に向けると後ろと前がよく見えるので、正面の敵と睨み合ってしっかり戦うことが出来そうです。

 この日本人の方は、昨年4月26日にブダペスト郊外の草原でこの様子を観察されたようです。貴重で興味深い観察記録ですよねー。すばらしい!さっそく、今週末からならまち糞虫館での説明にこのネタを取り入れたいと思います。でもねー、私の想像が誤りであるかどうかは、まだわかりませんよね?だって、交尾の様子を観察したら、もしかしたらこの大きなキバでメスを挟み込むかもしれませんから。
  
今日はここまで。
また明日!

 年末から年始にかけて行ってきたマレーシアで幸運にも4種類の糞虫を捕えることができ、本日それらの標本が全て完成いたしました。エンマコガネの仲間3種はすでに紹介いたしましたが、最小のチビコエンマコガネ(♀)のような個体は、今回初公開です。実は1996年にカンボジアで採集した丸い小さな糞虫を20年以上もの間、チビコエンマコガネかその近縁種と思っていたのが、ほんとうはエンマコガネの仲間だったという大失敗をしているので、今回は慎重に。採集は1個体のみで、全長は約3mm(台紙の幅が7.5mm)、小さくて丸くて黒色で光沢は鈍い。前脛節の先端が直角になっているので、コエンマコガネ属(Caccobius属)と思われます。(写真1,2枚目)
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 どうですか?原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)(保育社 昭和60年)には、「生息地は本州、九州、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島、ビルマ、インド」とあります。チビコエンマコガネ(♀)ということでよさそうです。ですが念のため、奈良公園で採集したチビコエンマコガネ(♀)を並べてみましょう。私の目と同様にややピンボケですが、頭の先端の切れ込みも瓜二つで、全く区別がつきません。(写真3枚目)
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 念には念を入れて、ピントとしっかり合わせて撮ってみましょう。下の写真4枚目は、うちのチビコエンマコガネの最小クラスの個体、5枚目はほぼ同じ大きさの個体を、向かって右側に並べて、フラッシュをたいて撮りました。
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うっそー!チビコエンマコガネって、メチャクチャ毛が生えてるー!少し気持ち悪いです。小さいし、素早いし、国内ではまず見間違うことが無いので、拡大してゆっくり観察したことがなかったのですが、こんなんなんですねー。マレーシアの個体とは全然似てません。ということで、今回もまたチビコエンマコガネではないということで、一件落着。でも、毛が抜けたらかなり似てるかも。

 1995年7月に中国の内モンゴル自治区包頭(パオトウ)で採集した”チビコエンマコガネ”も再度確認した方がよさそうですね。(というか、すでに間違いであることに気付いてしまいました。申し訳ありません。)

きりが無いので、今日はこのへんで。
また明日!

昨日、記念撮影をした美しい梨玉(育児球)。実は掘り出した時はこんな状態でした(写真1枚目)。
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コバエが梨玉を安置した地下室に発生して、その数が増えてきたのでやむなく決断したというわけです。梨玉を地下室に戻す時にコバエが侵入した可能性は否定できませんが、親がコバエの卵入りの梨玉を作ったと考える方が自然でしょう。梨玉の表面には約30匹ほどのコバエの幼虫や蛹がついていました(写真2枚目)。
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以前糞玉を割ってみた時のことを考えると、内部にも相当数の幼虫(ウジ虫)がいると思われます。アフリカのスカラベは蛹になるまで70日以上かかるらしいですが、大丈夫なんでしょうか?親が世話をするということですが、糞の中のウジ虫はどうすることもできないでしょう。スカラベの幼虫はウジ虫を喰うのかもしれません。いかん、また妄想が・・・


つづく

8月に大阪ECO動物海洋専門学校さんからいただいたタマオシコガネが作った梨玉、いろいろ考えた末、掘り出してみました。で、取り敢えず記念撮影。
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つづく。

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