むしむしブログ

カテゴリ: マグソコガネ

 実験のスタートが3/11なので、ちょうど10日を経過した3/21時点でどうなっているか、中間結果の発表です。容器は4つで、いずれもスタート時の糞の量は33gです。
①29.2g(通気穴有りの容器に糞と冬のマグソ18匹)(写真1枚目)
➁29.1g(通気穴有りの容器に糞のみ)(写真2枚目)
Ⓐ32.1g(通気穴無しの容器に糞と冬のマグソ18匹)(写真3枚目)
Ⓑ32.0g(通気穴無しの容器に糞のみ)(写真4枚目)
 現時点での結果から言えることは「タニタのデジタル秤は0.1gまでしか計れないので、冬のマグソが食べた量は測定不能」でした!! 通気穴のある①と➁は10日で4g近く軽くなりましたが、ほぼ密閉状態のⒶとⒷは1gほどしか軽くなっていないので、4つの容器のシカ糞の重量が減った理由は水分の蒸発ですね。ⒶとⒷの容器の内側にはいつも水滴がついていたので、その水分が通気穴がある容器では外へ出ていたと考えられます。
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 不思議なのは、①やⒶのシカ糞は糞虫によって2~3割が粉砕されていたので、水分の蒸発が促されて➁やⒷよりも軽くなると思ったのですが、今日までに実施した5回の計測でも全く差が出ませんでした。容器に蓋に開けた小さな穴くらいではだめなのかな?
 マグソコガネの仲間は体重が軽くて、18匹合計でも0.1g未満(計測不能)でした。彼らが減べる量も水分の蒸発による重量変化の前にかすんでしまったようです。では、冬のマグソコガネたちは、奈良公園のシカ糞処理に役に立たないのでしょうか?長くなるので、今日はここまで。

週末、糞虫館で会いましょう!

 林の中で冬の糞虫たちに混ざってこのヌバタママグソコガネが見つかるようになると、春の訪れを感じます。昨年もほぼ同じ時期に「ヌバタママグソコガネ、出てます」とブログに書いてます。今年は、イヌ糞からですが、すでに3/9にクロツヤマグソコガネとクロマルエンマコガネを観察してますので、奈良公園の早春の糞虫は出そろった感じです。オマケでクロツツマグソコガネも1匹見つかりましたが、クロツツマグソコガネやヒメツツマグソコガネは一年を通して成虫の姿が見られるので、コイツらには全く季節は感じません。
 この冬は観察にあまり行かなかったせいか、オビモンマグソコガネをまだ見ていないのが気になりますが、すでに気持ちは4月以降のクロツブマグソコガネ、ヒメコマグソコガネ、マルツヤマグソコガネに行っちゃってます。コイツらは数が少ないうえに出現期間が限られているので、うっかりするとまた1年待たないと会うことができないので。その他、昨年初めてトライして予想もしなかった大きな成果を上げたFITも4月頃から仕掛けたいし。オオセンチコガネやゴホンダイコクの飼育・繁殖もやりたいし。なーんて考えるだけで楽しくなってきます。まあ、実際は考えることの半分もできませんけどね。でも、20個考えて10個やる方が10個考えて10個やるよりイイんじゃないかなー。だって、たくさん考えるだけたくさん楽しめますからね!

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!

 冬でも奈良公園にはたくさんのシカがいて、地面にへばりつく草や木の皮まで食べてたくましく暮らしています。春から秋に比べると食べ物が圧倒的に少なく、糞の量も半分以下になっているのではないか(根拠のない想像です)と思うのですが、それでも計算上は毎日約500㎏(120g×7回×1300頭)/2 にもなります。これだけ大量の糞に対し、冬の糞虫たちはどれくらい役に立っているのでしょうか?
 先日、このブログでも紹介しましたが、大阪教育大附属天王寺小学校3年の矢野さんがオオセンチコガネがどれくらいの糞を処理するか、興味深い実験をしていました。ちょっと先を越されてしまいましたが、私も冬のマグソコガネたちを使って、彼らの糞処理能力を測定してみました。私のエライ所は、水分の蒸発量も考慮してこの実験を計画したことですね(自画自賛!)。
 プラ容器4つにシカ糞を入れ23.0gに揃え、びちょびちょにならない程度にまで霧吹きで糞に水を含ませて、総重量を33.0gに揃えました(蓋は除く)。
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 容器①➁(写真1枚目の左側)は蓋に通気用の穴を開け、①はチャグロマグソ12匹+ネグロマグソ6匹を入れ➁は糞のみ。容器ⒶⒷ(写真1枚目の右側)は蓋に通気用の穴を開けず、Ⓐはチャグロマグソ12匹+ネグロマグソ6匹を入れⒷは糞のみ。
 実験に使ったマグソコガネたちは3月9日に採集し、その後2日間絶食させてから容器①Ⓐに移しました。重さの測定には、0.1gまで計れるタニタのデジタル秤を使っています。ちなみに、18匹のマグソコガネの投入後も容器の総重量に変化はありませんでした。
つづく

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!

 一般に昆虫は冬になると活動をやめて、目立たないところで目立たない姿でじっとしていることが多く、糞虫も例外ではありません。11月を過ぎると、比較的大きいセンチコガネやエンマコガネの仲間が見つけにくくなり、日本一の糞虫の生息地と言われる奈良公園においても、糞虫の観察は春までお休み・・・なのでしょうか? 
 実は冬が近づいてくると、暖かい季節には見ることができない「冬の糞虫」が静かに活動を開始しているのです。奈良公園で多く見られる「冬の糞虫」は、マグソコガネの仲間の中でも小型のネグロマグソコガネやチャグロマグソコガネ、ミゾムネマグソコガネ、やや数の少ないオビモンマグソコガネ(写真1枚目)、ひと回り大きいマグソコガネやイヌ糞大好きセマダラマグソコガネの計6種類。暖かくなって他の糞虫が活動を始めるといつの間にかいなくなってしまうので、寒い時期に観察したい糞虫たちです。
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 ところで、冬の糞虫は、時には氷点下にもなる奈良公園で元気に動き回る特殊な能力があるのでしょうか?凍らないように体内に脂肪を蓄えているとか、低温下でもよく働く消化酵素を持っているとか、何かが違っていると思うのですが・・・。さすがにこれは小学生の研究テーマとしては難しいと思うので、高校生か大学生あたりに頑張ってほしいですねー。春~秋の糞虫が冬に活動できない理由を調べるというアプローチも面白いかも、です。昆虫は、冬は葉っぱや樹液等の食べ物がなくなるので活動しないと考えると、シカ糞は冬でもあるので糞虫は食べ物に困らないのでは?なのに、なぜ春~秋の糞虫たちはいなくなるのか? 小学3年生の矢野さんの糞虫研究のレポートに触発されて、ひとりで盛り上がっている今日この頃です。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!

 今までにコケシマグソコガネを見たのは、奈良公園のシカ糞の下の砂地からたまたま見つけたのが2回と兵庫県の夢前川河川敷の砂をふるって1匹見つけた計3回のみ。最も一般的な種類といわれるホソケシマグソコガネは、見たことがありませんでした。虫がいるのかいないのかもわからないところの砂をひたすら篩い続けるという気の遠くなるような作業は、なかなかフツーの人には出来ることではありませんから。
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 今回は、奈良市内を流れる富雄川の河川敷でハバヒロケシマグソコガネらしき虫を採ったとの情報を得て、意を決して篩を持って行ったのですが、30分もたたずにギブアップ。犬フンを探して河川敷をさまよったものの見つけられず。初めての場所での採集はやっぱりむづかしいなーとぼやきながら車に戻る途中、水の流れていない乾いたU字溝の底に少し溜まっていた砂と枯草を「こんなとこにいたりして」と見たら、いたんです!しかもB5版ほどの面積の砂と枯草の塊を丁寧に見ていくと、もう出るわ出るわ、数えるのを止めましたが、30匹以上いました。1mほど離れたところの同様の砂と枯草の塊にも、よーく見ると10匹以上確認できました。ちょっと色合いや大きさが違う個体がいるように見えた(写真1枚目)ので、20匹ほど持ち帰りました。で、実体顕微鏡でよく見ると、コケシマグソコガネ(写真2枚目)とホソケシマグソコガネ(写真3枚目)だったというわけです。
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 富雄川の土手の上に設けられたU字溝なので、普段は水は流れていないようでした。幅・深さとも30cmほどあるので、落ちたら最後、よじ登ったり飛んで逃げることができず、いうなれば超大型のピットフォールトラップ(落とし穴式の罠)みたいになっているのかも!? スナゴミムシダマシもたくさんいました。U字溝のゴミ溜りは、砂を篩う忍耐力の無い人にとっては、意外に狙い目なのかもしれません。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!
 

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