むしむしブログ

カテゴリ: マグソコガネ

 先日のブログでレッドデータブックのことを書きましたが、このヒメコマグソコガネが奈良県から何の保護も受けておらず、そもそも県がその存在を認識しているかということさえ疑わしいので、県のレッドデータブックRDBが糞虫に関してはザルだと思えてしまうのです。奈良県と岩手県のしかも局所的にしか生息が確認されておらず、例えて言うと糞虫界のカモシカかアマミノクロウサギといったところでしょうか。つまりそれくらい稀少で奈良が守るべき糞虫なのですよ!
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 ヒメコマグソコガネは5月のGWの頃、若草山にほんの1か月間ほど姿を現すだけなので、その生息地を1か月間ほど立入禁止にするなどの対策が効果的でお金もかからないと思うのですが、動きませんねぇ。やはり「ヒメコマグソコガネ」を知らないのかもしれません。 奈良の鹿は国の天然記念物でがっちり保護されていますし、奈良公園内のルリセンチコガネは条例の施行規則で採集が禁止されています。でも奈良のシカは増えすぎて貴重な春日山原始林の植生を壊滅的な状況に追いやり、シカ糞大好き‼なルリセンチコガネも我が世の春を謳歌しています。一方で、かよわいヒメコマグソコガネは絶滅寸前なのに完全に無視されています。というか、糞虫は奈良公園の生態系を維持し美しい景観を維持する重要な役割を担っているにもかかわらず、県はキレイなルリセンチコガネだけをえこひいきして特別に保護(採集禁止)して、その他の地味な糞虫達には何の保護の手も差し伸べてはいないのです。酷くないですか?国は憲法改正の議論をするのであれば、奈良のシカの天然記念物指定解除も議論せよ!県はルリセンチだけではなく、糞虫だけでもなく、生態系全体を保護することを考えよ! んー、今日は過激ですねぇ。ちょっとカワイイとかカッコイイ、キレイというだけで回りからちやほやされる世の中の縮図に怒りをぶつけているだけかもしれません。一晩寝れば収まります。(笑)
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 でもねー、この写真みたいに糞の下に隠れていることの多い、カッコイイ角もキレイな模様もない3㎜弱の地味な虫ですから、わざわざ保護しなくても・・・って感じなんでしょうね。世の中、そんなもんかもしれません。

今日はここまで。
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 マルとかツヤとかクロとかオビとか形や色などを組み合わせたわかりやすい名前の多い糞虫たちですが、この「ヌバタマ」はちょっとわかりにくいですね。と、ここまで書いてネットで「ヌバタママグソコガネ」を検索したら、6年前の2020年4月に私が同じネタで書いたむしむしブログが出てきました。(笑) なので、こちらをご覧ください。 
 → http://insect.nakamura.business/archives/40299944.html
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 本種は日本産コガネムシ上科図説では★2つの普通種で、県内では東吉野村や宇陀郡などでも見つけているので、ナルホド!ですね。でも、三重県ではレッドデータブック2015、佐賀県ではレッドリスト2023版にそれぞれ絶滅危惧種Ⅰ類(「絶滅」の一つ手前のカテゴリー)に記載されています。また、私は奈良公園での観察記録をもとに「春マグソ」としていますが、頼りにしている図説によると出現期は3月〜12月。機械的に考えると???ですが、少し想像力を働かせると実態が見えてきます。
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 ヌバタママグソコガネはほぼ日本中に生息する普通種なので、真冬以外はどこかで普通に見つかるという確かな記録があるのだと思います。そんな中で、三重県や佐賀県では昔はいたけど、今はいくら探してもなかなか見つからないということなのではないでしょうか。AIがどんなに進化し普及しても、我々虫好きの標本や記録の積み重ねがないとどうしようもないんですね。さらに突っ込んで言うと、レッドデータブックに載ってないから大丈夫なんて考えるのは、間違いです。鳥や動物、爬虫類、両生類、魚類、どれと比べても昆虫はケタ違いに種類が多いですから、単にその虫が調査対象になっていないだけと考えたほうがいいんじゃないかと思ってます。例えばクロツヤマグソコガネ(奈良公園にはたくさんいる)とかマルエンマコガネ(沖縄にはたくさんいる)とかは、日本全国レベルでその生息状況を考えた時、大丈夫なのかな?と心配になります。まぁ、そこらへん詳しくないので、間違ってたらごめんなさい。

今日はここまで。週末は糞虫館で会いましょう!
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 奈良公園では1年を通して様々な糞虫を観察することができますが、出現期が短くその時期を逃すと翌年までお目にかがれない種も少なくありません。希少なヒメコマグソコガネは別格ですが、クロツブマグソコガネ(写真1枚目)も要注意です。コイツは米粒型のマグソコガネの仲間のなかでは特に丸っこくてもっこりしているので、大変わかりやすい種類です。
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 春は様々な糞虫たちが次々に姿を現すので、奈良公園に行く機会は多いのですが、クロツブマグソコガネは他の糞虫達が見向きもしないような古いシカ糞に好んで潜り込む(写真2枚目)ので、意識して探さないと全く見つかりません。香り高い新鮮な糞は好みではないのです。もちろん干乾びた糞はNGです。
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 クロツブマグソコガネは近年乾燥化が進む奈良公園では見つけにくい糞虫になってしまいました。しかしやや標高がある青山高原辺りだと、おそらくよく霧が出るのでしょう、森全体がしっとりしていて、落ち葉に埋もれていないシカ糞でも干乾びることなくいい感じで熟成が進むようです(写真3枚目)。なのでここではクロツブマグソコガネを簡単に見つけることができます。インバウンド景気に活気づく奈良ですが、奈良公園の林における生物多様性は確実に低下してきているように思えてなりません。

今日はここまで。
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 今の時期、クロツヤマグソコガネは奈良公園ではごく普通にいくらでも見ることができるのですが、全国的にはなかなか見つけられない種で、日本産コガネムシ上科図説には「近年、本州では激減し、分布は局所的」と書かれています。この種には肩歯がありません(写真1)。
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一方、肩歯のあるトゲクロツヤマグソコガネはもう少し一般的な種なのですが、私は奈良公園内では見たことがなく、私が初めて採集したのは2020年4月滋賀県甲賀市の山でした。初めて行った場所での採集だったので同定を慎重にしたため、小さな肩歯(写真2.3)にたまたま気付くことができました。
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名前から受ける印象とはちょっと違ってましたねー。この程度のトゲなら今まで採集した奈良公園のクロツヤマグソの中に混ざっているかも・・・。ということで、標本箱の全てのクロツヤマグソの肩を見たところ、案の定、奈良公園の近くの山の公園で採集した標本の中からトゲクロツヤマグソが2匹見つかりました。
 これまでに滋賀県甲賀市、三重県津市、奈良県宇陀郡等でトゲクロツヤマグソコガネを採集していますが、たまたまかもしれませんが採集場所の標高は600m~800mほどなので、もしかしたら奈良公園の山の中には生息しているのかもしれません。

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 11月の上旬は暖かい日も多かったのですが、下旬(11/26)ともなるとさすがにもう冬ですね。センチコガネもエンマコガネも見られなくなってしまいました。しかし奈良公園は日本一の糞虫生息地だけあって、糞虫がいなくなることはありません。10/26にFITに2匹のチャグロマグソコガネが落ちたのは少々早すぎる気もしますが、11月下旬の奈良公園の林に行くと、冬マグソの潜り込んだ穴の開いた糞をすぐに見つけることができます(写真1枚目)。注意深く糞に開いた穴を広げていくと、ネグロマグソコガネ(写真2枚目)が出てきました。
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 別の糞からはチャグロマグソコガネ(写真3枚目)、ミゾムネマグソコガネ、オビモンマグソコガネ(写真4枚目)がすぐに見つかりました。オビモンマグソコガネは他の冬マグソに比べると出会える機会は少ないのですが、この日はラッキーでした。
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 もう少し日の当たる場所も探せばマグソコガネ、イヌ糞があればセマダラマグソコガネも見つかると思います。ちょっと散歩のついでに糞を見るだけで6種類のマグソコガネの仲間を観察できるなんて、日本中でも奈良公園ぐらいじゃないかな。幸せです。

今日はここまで。
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