むしむしブログ

カテゴリ: 地域活動

 明らかに誤解を招くタイトルですね。気を引くためにわざとやってますね、これは。しかし、根も葉もないウソではなく、ちっちゃい話を100倍に膨らませているだけです。
 今日は、奈良市内では最高級のホテル日航奈良で5団体合同の新年名刺交換会があり、参加させていただきました。5団体というのは、奈良商工会議所、奈良経済産業協会、奈良経済同友会、奈良県経済倶楽部、奈良商工会議所友好倶楽部。つまり奈良県の経済界の偉い方が一堂に集まるわけで、当然ながら奈良県知事も新年のご挨拶のため会場にいらっしゃるのです。ならまち糞虫館も縁あって昨年奈良商工会議所のメンバーになった(個人事業主は約800円/月で会員になれる)ので、ピシッと背広を着てホテルまでオレンジ色のアクアで乗り付けました。周りは地味な黒のセンチュリーとかレクサスなので、目立ってましたねー。
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 500社以上が参加しているので、大宴会場は人で溢れ返ってました。10時に受付が始まり、大広間前のスペースでは既に名刺交換が始まっています。10時半から式典が始まるので、飲み物を受け取って大広間へ。国会議員や5団体のトップの方など十数名が壇上に並びましたが、お顔を知っているのが知事と市長の2人だけ。周りには何百人も人がいますが、知り合いはゼロ。来るところを間違えたことを悟った私は、帰りかけたのですが、その時人だかりの中に知事の姿が見えました。その前には長蛇の列・・・。その列に並べば、ナマの現役知事と少しお話ができてお名刺まで頂けるらしい。私は、ラーメン次郎の行列にも小山ロールの行列にも並んだことはなかったのですが、知事の行列には並びました。お会いして「奈良公園のシカの糞には糞虫がたくさんいて、糞をきれいに掃除してくれている。もっと糞虫に関心を持ってもらおうと糞虫館をオープンさせました」と。
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 知事は聡明な方ですから、この私のひと言から奈良公園における糞虫の役割、重要性、自然の大切さといった全てのことを汲み取って、今後の県政に活かしていくに違いありません。こんな私は、おめでたい奴なのでしょうか。
 ホントはね、「奈良には歴史や文化を紹介する施設はたくさんありますが、春日山原始林を含む奈良公園の自然や生物を紹介する施設は皆無。だから、まず私が糞虫館を作りました。次は自然観察館を作りたい。一緒にやりませんか?」とお誘いしたかったんですけどね。いや、別に知事でなくても、誰か(あなた)が一緒にやってくださるのも大歓迎です。夢と話はデカいければデカいほど楽しいですよ。

今日はここまで。
また明日!

 奈良市観光協会が企画・募集・運営する奈良市観光体験予約サイト~NARAタイム~に、今回初めてならまち糞虫館が登場しました! ツアー名は『奈良の面白ミュージアム巡り』。世界の古瓦の収蔵で有名な帝塚山大学付属博物館と「性」をテーマに世界中の珍品奇品を展示する1928年設立の東洋民族博物館、そして我らのならまち糞虫館、の3ヵ所をバスで巡るツアーです。この何の関連性もない、ただ単にディープな世界にいっちゃってるだけ(失礼!)の3つの博物館を一気に回るツアー企画は、少し行きにくいけどお値打ちの観光スポットに光を当てよう、さらには観光客の少ない冬場の奈良市の起爆剤にしよう、そういう意図で観光協会の若手たちが頭をひねって絞り出したもののひとつです。季節を問わず閑古鳥の鳴くならまち糞虫館にとっては、本当にありがたいことです。
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 3つの博物館の説明ですが・・・(WEBサイトから抜粋)
 「中国・朝鮮半島、日本をはじめとした古代から現代までの古瓦を収蔵する帝塚山大学付属博物館。質、量ともに、東アジア有数。さらに約1300年前の本物の瓦を使い、拓本体験も行います!」
 「東洋民俗博物館は「性」をテーマに世界中から集められた珍品奇品たちを展示する個人博物館。設立はなんと1928年と創立90年をこえます。ユーモアと学問が交差する空間をお楽しみください!」
 「奈良公園の鹿の糞を掃除するのは誰? それは糞 虫と呼ばれるコガネムシの仲間たち。そんな奈良 とは切っても切れない糞虫に出会えるのが「なら まち糞虫館」。世界中から選び抜かれた美しい糞 虫たちも皆様をお待ちしています!」
 奈良市内に住んでいる私も知らなかったのですが、個人的には東洋民族博物館に惹かれますね。個人の博物館で創立90年の老舗というのもスゴイと思います。3か所ともクセのある館長の解説付きですから、相当期待してもいいんじゃないでしょうか。1月25日(土)だけなのですが、よろしければぜひご参加ください(有料・要予約)。
 なお、予約時に「むしむしブログを見て予約」と伝えていただけると、ツアー当日私からフンコロ菓子「糞虫せんべい」をプレゼントさせていただきます!

奈良市観光体験予約サイト ~NARAタイム~
『奈良の面白ミュージアム巡り』
URL:https://narashikanko.or.jp/naratime/ja/plan/%e5%a5%88%e8%89%af%e3%81%ae%e9%9d%a2%e7%99%bd%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%a2%e3%83%a0%e5%b7%a1%e3%82%8a

今日はここまで。
また明日!

奈良の未来を語るフォーラム-01奈良の未来を語るフォーラム裏-01
 先月の12月7日、ちょっと珍しい経験をさせていただきました。今まで市民グループの自然観察会シニアの生涯学習小学生の課外活動など、お話する場所やお相手はさまざまでしたが、内容はほぼ「奈良公園の糞虫」を紹介するというものでした。しかし、この「奈良の未来を語るフォーラム」は、奈良地域デザイン研究所の研究員5名の研究報告と地域で活躍する6名の発表という2部構成になっており、とてもじゃないけど虫の話ができる雰囲気ではありません。しかも、主催が一般社団法人 奈良地域デザイン研究所、後援が奈良県、奈良市、奈良新聞社、大手新聞4社の奈良支局、奈良テレビ放送など、そうそうたる顔ぶれで、その影響力はいかほどのものか計り知れず、正直ビビってました。最初は遠回しにご辞退しようと思ってたのですが、奈良町資料館の館長さんも出るし、糞虫館の紹介をしてくれればいい、と言われ参加することに。
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 これまで一番広くても小学校の視聴覚教室程度だったので、奈良市中部公民館の大ホールはホントに大きく感じました。舞台が客席より1mくらい高く、スクリーンも完備されていて、本物の司会者までいるなんて初めてです。まあ、持ち時間が6分なのであっという間だったので、内容も①ならまち糞虫館の設立について、と②奈良にとって糞虫の果たす役割、の2つに絞ってお話させていただきました。時間が短く、十分な内容を語りつくせるはずもないのですが、フォーラム終了後の交流会でも、今後も継続的な増加が見込まれるインバウンドへの対応について意見交換するなど、大変有意義な時間が過ごせました。私からは、奈良を”デザイン”する時に糞虫の存在にも注意を払うことが大切ということを発信しておきました。奈良公園とシカと糞虫は三位一体ですからね。

今日はここまで。
また明日!
 
 
 

 ならまち糞虫館がオープンして1年4ヶ月が経過しましたが、いまだ飽きられることもなく、月に2、3回のペースで、ならまち糞虫館や市内の公民館などで糞虫のスライド&トークショーをおこなっています。難しい話は抜きにして、奈良公園の糞虫の存在とそのすばらしさを紹介しているだけなのですが、今回ついに大阪にまで進出いたしました。講演したのは、大阪大学大学院理学研究科で講師をされている長野先生が企画・運営されている「第28回動物園前サイエンスカフェ」(写真1枚目)。天王寺のあべのハルカスのそばの商店街のイベントスペースを使った手作り感満載の会場(写真2)なのですが、前を通る買い物客が「何やってんの?」と立ち止まるので、結構な人だかりができてました!中身的にも、参加してくれた中国からの留学生や地元商店街のオッチャンはなかなか積極的でどんどんいろんな事を聞いて来るため、こちらがお題を出すまでもなく自然発生的にディスカッションできたのもいい経験でした。私も小学3年生までは大阪にいたので、大阪のオッチャン、オバチャンのノリがとても楽しく、2時間があっという間に過ぎてしまいましたねー。
第28回動物園前サイエンスカフェ
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 一部を除いて商店街はどこも衰退気味で、ここもかなりの数のお店が夕方になってもシャッターを下ろしたままでした。毎回サイエンスカフェについては、素敵なポスターを作ったりネットで告知したりして、商店街の活性化につながる取り組みの一つにしているようですが、「糞虫」の力をもってしても一朝一夕に解決することは難しそうです。しかし、サイエンスカフェを含む様々なイベントへの取り組みを通じて人と人とのつながりを広めていけば、徐々に賑わいを取り戻すことができるような気がしました。

今日はここまで。
また明日!
 

 下の写真は、8/24に岐阜県からわざわざならまち糞虫館に来てくれた小学生が拾ってきたオオセンチコガネ。手足がきれいに残っていたので、その場で展足して今月から「糞虫大好き少年の標本箱」に展示しました。お隣には、糞虫館オープン時からの常連さん yamada 君のラベルが見えますね。
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 最近は、子供が虫を見つけても「見るだけにしようね」「標本にするなんて可哀そう」と考える親が多いように感じます。確かに目の前の生き物の命を考えた時、この言葉を発する親の気持ちは理解できます。でも、目の前の一匹を犠牲にすることで、その子が将来100万匹の虫の命を救う人になる可能性の芽を摘んでいることを認識すべきです。子供が虫に関心を示したその瞬間、親はどのように対応すべきか?「正解」なんてありませんが、私は子供がちょっとした関心・興味を示した時、それを最大限引き出して大きく発展・深化させてあげてほしいなあと思っています。
 多くの虫は短命で、死ぬとアリに食われたりして跡形もなくなりますが、標本にすることで50年でも100年でも信頼度の高い記録として残すことが可能です。その記録がどんな価値を持つことになるのかは、標本作成時には知る由もありませんが、過去の記録を遡って作ることはできないことを思えばその意義を理解できると思います。まあ、同じ日に同じ場所で同じ虫を何十匹も捕まえている光景は、感情的にはちょっとどうかなと思いますけどね。
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 カブトムシやカナブン、糞虫などの甲虫は、冷凍庫で眠らせて殺したあと、手足の位置を整えて乾燥させるだけで綺麗な標本が完成するのですが、子供だけでなく親世代の方から「何か注射をするんですよね?」「内臓とかはどうするんですか?」といった質問をしばしば受けます。嘆いていてもしょうがないので、来年は糞虫館で「糞虫標本の作り方講座」なんてやってみようかな。

今日はここまで。
また明日!

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