むしむしブログ

カテゴリ: 地域活動

 ならまち糞虫館がオープンして1年4ヶ月が経過しましたが、いまだ飽きられることもなく、月に2、3回のペースで、ならまち糞虫館や市内の公民館などで糞虫のスライド&トークショーをおこなっています。難しい話は抜きにして、奈良公園の糞虫の存在とそのすばらしさを紹介しているだけなのですが、今回ついに大阪にまで進出いたしました。講演したのは、大阪大学大学院理学研究科で講師をされている長野先生が企画・運営されている「第28回動物園前サイエンスカフェ」(写真1枚目)。天王寺のあべのハルカスのそばの商店街のイベントスペースを使った手作り感満載の会場(写真2)なのですが、前を通る買い物客が「何やってんの?」と立ち止まるので、結構な人だかりができてました!中身的にも、参加してくれた中国からの留学生や地元商店街のオッチャンはなかなか積極的でどんどんいろんな事を聞いて来るため、こちらがお題を出すまでもなく自然発生的にディスカッションできたのもいい経験でした。私も小学3年生までは大阪にいたので、大阪のオッチャン、オバチャンのノリがとても楽しく、2時間があっという間に過ぎてしまいましたねー。
第28回動物園前サイエンスカフェ
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 一部を除いて商店街はどこも衰退気味で、ここもかなりの数のお店が夕方になってもシャッターを下ろしたままでした。毎回サイエンスカフェについては、素敵なポスターを作ったりネットで告知したりして、商店街の活性化につながる取り組みの一つにしているようですが、「糞虫」の力をもってしても一朝一夕に解決することは難しそうです。しかし、サイエンスカフェを含む様々なイベントへの取り組みを通じて人と人とのつながりを広めていけば、徐々に賑わいを取り戻すことができるような気がしました。

今日はここまで。
また明日!
 

 下の写真は、8/24に岐阜県からわざわざならまち糞虫館に来てくれた小学生が拾ってきたオオセンチコガネ。手足がきれいに残っていたので、その場で展足して今月から「糞虫大好き少年の標本箱」に展示しました。お隣には、糞虫館オープン時からの常連さん yamada 君のラベルが見えますね。
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 最近は、子供が虫を見つけても「見るだけにしようね」「標本にするなんて可哀そう」と考える親が多いように感じます。確かに目の前の生き物の命を考えた時、この言葉を発する親の気持ちは理解できます。でも、目の前の一匹を犠牲にすることで、その子が将来100万匹の虫の命を救う人になる可能性の芽を摘んでいることを認識すべきです。子供が虫に関心を示したその瞬間、親はどのように対応すべきか?「正解」なんてありませんが、私は子供がちょっとした関心・興味を示した時、それを最大限引き出して大きく発展・深化させてあげてほしいなあと思っています。
 多くの虫は短命で、死ぬとアリに食われたりして跡形もなくなりますが、標本にすることで50年でも100年でも信頼度の高い記録として残すことが可能です。その記録がどんな価値を持つことになるのかは、標本作成時には知る由もありませんが、過去の記録を遡って作ることはできないことを思えばその意義を理解できると思います。まあ、同じ日に同じ場所で同じ虫を何十匹も捕まえている光景は、感情的にはちょっとどうかなと思いますけどね。
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 カブトムシやカナブン、糞虫などの甲虫は、冷凍庫で眠らせて殺したあと、手足の位置を整えて乾燥させるだけで綺麗な標本が完成するのですが、子供だけでなく親世代の方から「何か注射をするんですよね?」「内臓とかはどうするんですか?」といった質問をしばしば受けます。嘆いていてもしょうがないので、来年は糞虫館で「糞虫標本の作り方講座」なんてやってみようかな。

今日はここまで。
また明日!

 奈良県内の歴史・観光・文化・行事・自然・地理などを網羅した専門知識を身につけた人材や、奈良ファンの育成を目的として、奈良商工会議所主催で「奈良まほろばソムリエ検定」(略称:奈良検定)というものが行われています。2級、1級、ソムリエの3段階で、ソムリエはメチャメチャ難しく、試験には小論文が課せられています。すでに今年で13回目ですが、受験対策講座が開講され問題集まで発売されており、毎年1000人以上が受験するほどの盛り上がり。そんな奈良のエキスパート集団「奈良まほろばソムリエの会」の皆様を前に奈良公園の糞虫トークを90分やるわけですから、もー準備が大変でした。小学生公民館のセミナー受講生など、初心者向けは慣れているので、わかり易い説明とスライド構成が頭に入っているのですが、なんせ奈良の自然にも精通して観光案内できるレベルの人達ですからね。(写真1,2枚目)
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 まぁ結果から言うと、集まった20数名の皆さん最初から大変和気あいあいとした雰囲気の中、少しでも新しい知識、おもしろいネタを仕入れようと、積極的でした。ほんと、なんか対話しているみたいで、とっても話しやすかったです。奈良検定試験は東京にも会場が設けられ受験できるようで、この日も静岡や愛知など県外からの参加者もチラホラいらっしゃいました。ホンモノの奈良好きの集まりなんで、この人たちが糞虫好きになってくれれば、もう百人力です。かなり濃い話をさせていただきましたが、そのせいで逆に皆さんが消化不良を起こすのではないかと今ごろになって反省しています。
 今年度、こういった講演会やテレビの取材ラジオ出演が途切れることなくいい感じで続いています。こういう機会が与えられるのは本当にありがたいことで、糞虫達になり代わり彼らの存在と奈良公園で果たす役割をしっかりアピールしていこうと思っています。

今日はここまで。
次は、ならまち糞虫館でお会いしましょう!
 
 

 懐かしいですねー、飛鳥小学校。今から45年前の小学三年生の第二学期の始業式が初登校でした。飛鳥公民館は飛鳥小学校に隣接していますが、その当時はまだこの公民館はなかったですね。いつのまにか、私もそうとう古株になっているようで、飛鳥生涯学習セミナーに参加されている方の半数以上が、わたしより若い世代のように見えました。
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 この飛鳥生涯学習セミナーは、地域課題・生活課題について学習し、教養を深めることを目的に開講されているので、奈良公園や世界の糞虫の紹介した後で奈良公園の環境にかかわる問題提起(シカの食害、ナラ枯れ、観光客急増の影響)をさせていただきました。まあ、私は糞虫のことしか語る知識も経験もありませんけど、飛鳥地区は奈良公園に隣接しているので、皆さんしっかりと自分のこととして受け止めてくださったようで、本当に良かったと思っています。
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 後半はならまち糞虫館に移動しての見学会で、美しい色の糞虫、変わった形の糞虫、そして奈良の地域資源ともいうべき青く輝くルリセンチコガネ等に、難しいこと抜きにして、楽しんでいただけたと思います。中には昆虫に結構詳しい方もいて、私の方が逆に教わったり、まさしく本当の意味での地域交流を楽しむことができました。
 今回の講演&見学会の開催に当たっては、公益財団法人奈良市生涯学習財団飛鳥公民館の館長とは何度もやり取りしながら段取りを組ませていただき、大きな混乱もなく、途中の会場移動もスムーズできました。心から感謝しています。今回、参加率が約9割(35名)ということで大盛況でしたが、今後も楽しく賑やかなセミナーとしてずーっと続いていけばいいなぁと思いました。

今日はここまで。
また明日!
 

 私の手元に「特定非営利活動法人奈良県青少年文化振興協会」の『奈良公園のシバとシカとフン虫とヒトについて考察』という小冊子があります。それによると、今年9回目を迎える「奈良公園糞虫観察会」は、この協会の代表理事の宮本吉雄氏が『ふんコロ昆虫記』(トンボ出版)の著者の一人であるドクター稲垣政志氏にお手紙で糞虫観察会の講師の依頼をしたのが始まりのようです。そこから糞虫界のレジェンド 塚本珪一氏につながり、さらに”若手”の河原氏をはじめ『ふんコロ昆虫記』にかかわった方々(コガネムシ研究会のメンバーが多かったようです)が大挙して加勢し、150名の参加者とともに奈良公園の糞虫を楽しんだとのこと。冊子には、その時の感想文(写真1枚目)も掲載されています。
 その後、この糞虫観察会は宮本氏のご尽力のもと協会とコガネムシ研究会が連携するかたちで毎年開催され、一昨年宮本氏が亡くなられた後もその思いは引き継がれ、昨年も開催されました。もちろん、今年も開催されます! 参加は、老若男女どなたでもOKです。日本一⁉の奈良公園糞虫観察会にふるってご参加ください。

「第9回奈良公園糞虫観察会」
 
~5月の奈良公園で鹿の糞を食べる「フンコロガシ」を観察しよう!~

【場所】奈良公園 飛火野(春日大社表参道バス停付近)
【日時】2019年5月19日(日)
【時間】9:30受付・集合、10:00観察開始、12:00終了     
【参加費】500円(小学生以上)、小学生未満は無料 
【持ち物】空気穴をあけたタッパー、ピンセット、割り箸

〔参加申込先〕
元奈良県青少年文化振興協会 青山 英玄
 email : naraoya.net@gmail.com 

共催:コガネムシ研究会 http://www.kogane.jp/
協力:ならまち糞虫館   https://www.hunchukan.jp/
後援:株式会社 黄金糖


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