むしむしブログ

カテゴリ: タマオシコガネ

 ならまち糞虫館にはこれまで半世紀近くにわたって館長が買ったり自分で採集した糞虫を展示していますが、館長はケチなので外国の高価な糞虫は買わないし、国内は遠くまで採りに行かないうえに採集も下手なので、いわゆる「珍種」と言われるマニア好みの糞虫はあまりいないと思います。が、両生類が大好きな女性が対馬(長崎県)の自販機前で拾ったヒメダイコクコガネをわざわざ持ってきてくれたり、アフリカ勤務(!)の友人から贈られた巨大なフンコロガシ「スネブトタマオシコガネ」を標本箱ごと車で届けてくださったりで、少しずつですが展示も充実してきています。
IMG20250920214806
IMG20250920214905

 今回いただいたモノはまさに「珍品」です。セブンイレブン限定企画のペットボトル飲料のおまけ『ファーブル昆虫記』シリーズ(全8種類)で、原形制作は海洋堂なのでかなり凝った造りになっています。このおまけの解説書によると、ファーブルや昆虫記に関してはフランスの一般の人より日本の子供のほうがはるかによく知っているらしい。以下のタイトルからファーブル昆虫記の内容を語ることができる人、結構いるんじゃないかな?
 1.聖なる昆虫 ヒジリタマオシコガネ
 2.ヒジリタマオシコガネと梨玉
 3.裏庭の猛獣 キンイロオサムシ
 4.羽化するトネリコゼミ
 5.遠来の求婚者 ヒメクジャクヤママユ
 6.麻酔針を持つ狩人 アラメジガバチ
 7.ラングドックサソリのダンス
 8.虫の詩人 ファーブル
IMG_20250929_170303

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、全国の書店で好評発売中!

 ブログに書きたいことはたくさんあるのですが、毎日「また明日書こう」と寝てしまう私です。
 先月放送されたNHKの『へんてこ生物アカデミー』ですが、大変好評で多くのリクエストが寄せられたとのことで、早くも9/7(日)に再放送されることになりました! NHK総合で午後3:48~5:00、さらにNHKプラスでの配信もあるとのこと。私的にはこの番組はへんてこ生物の紹介映像は面白いのだけれど、解説が少なくやや浅いとの印象でした。でも「フンコロガシ」に限っては時間はたっぷり確保されていたし、ケニアに住んで糞虫を観察していた佐藤宏明先生の解説もあって、とても良かったと思っています。日本最小(約2㎜)にして本州唯一のフンコロガシ「マメダルマコガネ」で番組をあそこまで盛り上げたディレクターさんの手腕にも拍手。糞虫が今まさにメジャーになろうとしている(?)世の中のトレンドにマッチした構成になってました。
P8040013-1

 私は採集があまり上手くないのでマメダルマコガネに巡り合うまで40年以上かかりましたが、図鑑の解説等を見る限り特に珍しい種ではありません。でも、奈良公園で2020年7月に初めてこの虫を手のひらにのせて「マメダルマや!」と認識したその時の嬉しさは、小さい頃父にクワガタ捕りに連れて行ってもらって初めてミヤマクワガタを見つけて「ミヤマや!」と叫んだ時と同じ。成長してないと言えばそれまでですが、いまだに虫一匹でこんな大きな喜びを感じられるなんて素晴らしいじゃないですか⁉

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)は、全国の書店で好評発売中!

先月、よく行くフツーのペットショップで、フンコロガシ(スカラベ サクレ)を見つけました。入荷したばかりで元気だったので、3匹全部お持ち帰り。一匹が4,500円程で安くはなかったのですが、去年は買えなかったので奮発しました。一昨年は繁殖にも成功しているので、糞虫館で累代飼育していつでもフンコロガシているところが見られたら楽しいでしょ?3週間が経過し、これまで累計7つの糞玉を土に埋めましたが、2匹はどうやらオスらしく、1週間ほどで糞玉を食べ尽くして出てきます。残る1匹はプラケースの壁面から見えないところに埋めたので様子が分かりません。3匹ともオスの可能性は8分の1(12.5%)しかないので、1匹くらいメスがいてもおかしくはないのですが。
 オスが土に埋めた糞玉は完全にバラバラに破壊され食べられ、フンコロガシの糞にまみれます。写真の地下室にある木屑の様なものがスカラベが食べ残したシカ糞に含まれる植物の繊維で、ツヤのあるミミズみたいなのがスカラベの糞です。IMG20250628181138
IMG20250628181016

 4年ほど前に初音ミクというネットの世界で作られたアイドルが歌うゴホンダイコクコガネの歌を作った人がいて、このブログでも紹介したことがあります。今度はついに生身の人間、しかも本物の歌手がフンコロガシの歌をリリースしたというお話です。
 10月の初めに山口ケーブルテレビジョン株式会社から糞虫館のHPの問合せメールで「フンコロガシのことを番組で紹介したいのでその生態について教えて欲しい」との依頼がありました。糞虫の存在やその役割を広く知ってもらうことができるので、テレビ局や新聞社の方からの取材は積極的にお受けしており、今回も何度かやり取りしたのですが、相手はなんと自分で作詞・作曲して歌っている、いわゆるシンガーソングライターの高橋真実さんだったのです。現在「生き物ソングでHAPPY!」という番組で、生き物たちが頑張っている姿を歌にして毎月1曲生き物ソングとしてリリース、幼稚園を訪問する番組で毎日流しているとのこと。11月はフンコロガシがテーマで、「コロコロフンコロガシ」♪はYou Tube でも映像をアップしているそうなので、もう見た人もいるかもしれませんね。生き物ソングなので対象は虫だけではなくて、10月はトラ、9月はオタマジャクシ、という感じです。
 20231128_205856
20231128_205523

 番組のDVDの他にアルバムのCDも頂いた(写真1,2枚目)のですが、どの曲も真実さんのはじけるような歌声に元気が湧いてくる感じがします。「シロクロつけてたらなんだか疲れませんか?シロクロつけつけるなら、私についてます。」なーんて歌詞のある「シマウマの気持ち」。「鹿せんべい」というシカの歌もありました。なぜが涙が出てきた「セミの夢」なんかは最高の人生の応援歌です。高橋真実さんはそんなに生き物に詳しい方ではないと思いますが、生き物の気持ちを僕らと同じように深く読み取ることができるんだなぁと思いました。今回私は虫の生態や生き様をこんな形で多くの人に伝える方法がある事を知りました。機会があれば、B.Bクイーンズの「踊るぽんぽこりん♪」(の変なオジサン)ぐらいのパートなら歌えそうだから、高橋真実さんのステージ(幼稚園でもいいんですが)に呼んでいただき、一緒に生き物のことを大勢の人に歌で伝えたくなりました。生き物ソングのプリンセスとフン虫王子のデュエットなんてロマンチックじゃないですか?もしかしたら、You TubeでバズってNHKの紅白歌合戦に出場できるかも⁉ いやー、ワクワクしてきましたよ。夢を100人に話すと実現する、という格言もありますから、まずはこのブログへのアクセス100人達成を目指します(笑)。SUCCESS PROMOTION(高橋真実さんの所属プロダクション)からのオファー、お待ちしています!

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)は、全国の書店で好評発売中!

 前回9/9に2個目の西洋ナシ型糞玉を割って残念な結果でしたが、ちょうど糞玉を埋めてから2ヶ月が経過した9/17に3個目の糞玉を割ってみました。ケース越しにきれいで大きめの糞玉であることは見えていたのですが、掘り出すと、とんがった部分が反対側を向いていただけで、見事な西洋ナシ型であることが確認できました(写真1枚目)。 重さは18.6g、大きさは4.5×4.0cmくらい(写真2枚目)。大きさも湿り具合もいい感じ。2個目のように菌糸状のモノも絡みついていません。ただ、重さがダメだった2個目とあまり変わらないのが気になります。
P9240001

P9240010-1

 卵がうまく育っていれば既に60日が経過しているので、蛹になっているはず。ナイフで、注意深く割ってみると・・・(写真3枚目)
P9240017-1

P9240021-1

 今回もダニは発生しておらず、幼虫の死骸の頭の大きさが9/9に割った糞玉の幼虫と同じくらいまで育って死んでいます。フンコロガシが糞玉を埋めたのは共に7/17なので、同じ頃に死んだようです。思い当たるのは、プラケースを1週間ほど2階のエアコンの無い部屋に置いた時期があり、この時に猛暑で室温が35℃を越えていたかもしれないということ。土の中とはいえ小さなプラケースなので、夜間も気温が下がらない閉めきった室内だと糞玉の中まで同じくらいまで温度が上がり、それが長時間続いた可能性があります。もしそのせいでそれまで順調に育っていた幼虫が死んでしまったとすれば(悲しいけれど)納得がいきます。でも、その推理が当たっていたら、あと一つ残っている7/17の糞玉は(たぶん8/4の糞玉も)絶望的です。となると、期待できるのは9月以降に作られた2個だけということになります。スカラベ・サクレはアフリカにも広く生息していますが、アフリカ=暑い! だから暑さには強いと漠然と考えていた自分のバカさ加減に腹が立ちます。今はただ「なんとか生きていてくれ」と祈るよりほかありません。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)は全国の書店で好評発売中!

このページのトップヘ