むしむしブログ

カテゴリ: タマオシコガネ

 先週、6/2に掘り出した洋ナシ型の糞玉を割ると、大きく育った幼虫が出て来て驚いたのですが、同時に、ほかの糞玉も順調に育っているに違いないという自信を持つことができました。ナシ玉は、10個あるので、毎週1個づつ割っても10週間かかるので、計算上は確実に蛹を観察することができそうです。で、2つめの糞玉(6/7掘り出し)を割ってみました。
 ところで、うちのタマオシコガネ( Scarabaeus typhon ?)は、1匹で30~40g前後の糞玉を作って転がし、適当な場所に埋めます。親虫はそのまま1週間以上地中で糞玉と共に暮らし、その間に糞玉を磨き上げ、一回り小さい30g弱の見事な球体に仕上げます(写真1枚目)。この時に産卵した場合は、卵を糞で覆い隠すように作り変えるので、洋ナシ形になります(写真2枚目)。その後、親虫は産卵したナシ玉にしがみついて世話をしています(写真3枚目)が、1週間ほどで世話することをやめて地上に出て来て、次の糞玉作りに取り掛かります。
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 飼育している4匹の性別は見分けがつきません。ですが、4匹とも熱心に糞玉を作って転がして埋めます。メスが産卵のために糞玉を地中に埋めるというのは理解できますし、昆虫のメスはオスの精子を体内に蓄えておくことができるので、輸入される前にアフリカですでに交尾をしており、その時に仕込んだ精子を使って卵を産んでいるのかもしれません。しかし、4匹すべてがメスである確率は、たったの6.25%! んー、1匹ぐらいはオスがいると考えるのが自然でしょうね。ファーブル昆虫記には、糞玉を埋めて、地中でその糞玉にしがみついて延々2週間以上にわたって食べ続けるスカラベの描写がありますが、では、家にもいると推測されるオスは、埋めた糞玉を跡形もなく食べつくしたのでしょうか?ちなみに、タマオシコガネが我が家に到着して2か月余りが経過しましたが、これまでに掘り出したりして確認できた糞玉の数は、ナシ型10個、見事な球体3個、いびつな球体2個、ほぼ埋めただけの糞玉2個、の計17個ですが、食べかけと思われる糞玉は見つかっていません。

 話が横道にそれました。2つ目のナシ玉は6/7に掘り出した時に30gでしたが、割る時には31g。増えてるやん!なんで!? まあ、水分とか砂の粒の付着とか、あと小数点以下の表示の問題でしょう。でも、普通は軽くなるんじゃないかなー、やっぱり。いろいろ考えながら、割ってみると・・・(写真4,5,6枚目)
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 このナシ玉は明らかにコバエの発生が多かったです。コバエの幼虫のせいで、タマオシコガネの幼虫が死んだとは思えませんが、残存物の形状から死んだ幼虫を食べていた可能性はあります。ナシ玉内部の大きくくりぬかれたような食痕から、幼虫はかなり大きく育っていたようなので、よけいに残念です。なんで途中で死んでしまったのか、まだ納得できる原因を見つけることができていません。

今日はここまで。
また明日!

 タイトルを見て、ピン!ときた方も多いと思います。ファーブル昆虫記でも今森先生の写真集「スカラベ」でも、洋ナシ型の糞玉には卵が一つ産みつけられているのです。というか、丸い糞玉に卵を産むと、卵を覆い隠すように親虫が玉の形を作り変えて、洋ナシ形にするのです。
 去年はキレイな形のナシ玉は一つしか確保できなかったので標本にしたのですが、今年は産卵が順調で、すでに9個のナシ玉を掘り出して育てています。で、一番最初(6/2)に掘り出して育てているナシ玉を6/26に真っ二つに割ってみました。(写真1、2枚目)
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 向こうも驚いていたと思いますが、こっちはもっと驚きました。育てていてこういうのも何ですが、まさかこんなに育っているとは・・・って感じです。今までマグソコガネ(Aphodius 属)の幼虫ばかり見ていたので、とてつもなくデカく見えました。気が動転してたので、どれくらいの時間観察したのかも定かではないのですが、幼虫の皮膚がツヤツヤではなくビロードみたいな高級感のある実に柔らかそうな半透明の羽二重餅みたいな感じで、ちょっと日本のコガネムシの幼虫にはいないタイプでした。もう一つの印象が背中がモッコリとコブ状に盛り上がっていることです。ここにはずっと自分の糞をためているそうです。(写真3,4枚目)
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 ゆっくりと見る余裕もなく、割った切り口を元通りに合わせて押さえつけ、砂に埋めました。二日後に掘り出してみると、切った後はわかりますがしっかりくっついていて、びくともしません。恐らくコブの中に蓄えていた自分の糞を使って修理したのでしょう。でも、すごい大修理になったと思うので、かなり体力を消耗したに違いありません。もうこのナシ玉は触らない方がいいかも。そっと置いておいて、無事羽化してくることを祈るばかりです。

今日はここまで。
また明日!

  

  

 はるばるアフリカから4月の末にならまち糞虫館にやってきたタマオシコガネは、夏が近づくにつれてますます勢いよく糞を転がしています。昨年、イベント終了後に大阪ECO動物海洋専門学校から譲っていただいたタマオシコガネで得た教訓を生かし、今年は順調に飼育できています。ならまち糞虫館は土日の午後だけの営業ですが、そのタイミングに合わせて糞玉を作らせて、転がすところを見てもらうこともできるようになりました。ナマで、目の前で、あのファーブル昆虫記に出てくる世界が繰り広げられるのですから、私が子供の時など夢にも思わなかったことです。
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 うちのタマオシコガネは、じゃまされずに十分な糞がある環境で糞玉を作らせると、27~38g程度のものを丁寧に真ん丸に作ります。しかしライバルがいると、真ん丸でなくても形を整えるのもそこそこにして急いで転がし始めることも多いです。ちょうど手ごろな大きさのシカ糞の塊があると、ちょっと手を加えただけでいきなり強引に転がし始めたこともありました。その塊は最大で48gもあり、しかも形がいびつなので運びにくそうではありましたが、それでも結構なスピードで転がしていました。もっと重たくても運べそうでしたねー。でもおそらく登りの斜面や障害物を乗り越えるときに備えて、目いっぱい大きな糞玉を作らないんだと思います。
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 うちのタマオシコガネはスカラベ・ティフォン(Scarabaeus typhon)と同じくらいの大きさで、体重は約1.7g。つまり、普段は体重の20倍近い重さの糞玉をすごいスピードで転がしており、30倍でも十分転がせる力を持っているということです。人間に換算すると、体重60kgの大人が1.2トンの玉を転がす、ということです。しかも逆立ち。まさしく「糞虫、すごいぜ!」ですね。

今日はここまで。
また明日。

 先週末、エジプト便で来日したタマオシコガネがならまち糞虫館にやって来ました。ファーブルが観察したスカラベ・サクレ(ティフォン)に似た種類です。シカ糞の塊を入れると、なんとその塊のまんま強引に転がしました。えーっ、ちゃんと糞玉作ってから転がして欲しかったのですが、いきなりでしたね。もちろん、ちゃんと期待に応えて糞玉づくりをしたやつもいます(写真1、2枚目)。
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 今はみな糞玉とともに地中でおとなしくしてますが、今週末にはまた地上に現れてくれるのではないでしょうか。運が良ければ糞玉作りが見れるかも。

 昨年は大阪ECO動物海洋専門学校さんの協力により、糞虫館で初めてタマオシコガネを飼育に挑戦いたしました。シカ糞で綺麗な糞玉を作ることや糞を巡って激しいケンカをすること、土の深さは20cm弱でも産卵し育児球を作ることなどがわかっています。今年はぜひとも、フンコロガシの糞玉の中の幼虫や蛹を見ることができるよう、上手に飼いたいと思います。お楽しみに!

先週末に鹿児島から来てくれたたかひと君、NHKこども科学相談に出演しているところをラジオで聴きました!オオクワガタが逃げ出したんだって?なかなか難しい質問だったようで、回答する先生も四苦八苦、大いに笑わせていただきました。糞虫館ではあんな難しい質問はしないでね。よろしく。

今日はここまで。
また明日!

 昨年9月頃、ならまち糞虫館でフンコロガシ(スカラベの仲間)を飼ってました。大阪ECO生物海洋専門学校が天王寺動物園で開催したイベント「魅惑のうんち展」で展示していたフンコロガシを寄贈して頂いたものです。完成した糞玉を巡ってよく争う様子が観察されましたし、糞玉を作っている途中でも、割り込んできた他虫には猛烈な攻撃を仕掛け、弾き飛ばしたりバキバキ音を立てながら取っ組み合います。噛み合って脚が折れたりすることもありました。
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 フンコロガシ(スカラベの仲間)が糞玉を奪い合う様子がナショナルジオグラフィックに掲載されています。コチラです。→https://video.nationalgeographic.com/video/animals-source/00000168-5db2-d3cc-a1e8-5dbff9bb0000
 
 この映像はコガネムシ研究会の方のFBで見つけました。「コガネムシ研究会」http://www.kogane.jp/には糞虫に超詳しい方がたくさんいらっしゃいます。ぜひ一度、HPを覗いて見てください。ハマります。

今日はここまで。
再見!  

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