奈良公園で黄色い紋様が美しいヤマトエンマコガネの姿が見られなくなって少なくとも既に40年以上になるでしょうか(もし違っていたらご指摘ください)。糞虫好きの先輩方からは「俺が若草山で野グソをすれば、ヤマトエンマが100匹飛んで来たもんだ」といった話を聞かされているものの、1977年以降に採った糞虫を収めた私の標本箱には「採集地:奈良公園」と記されたヤマトエンマの姿はありません。
コガネムシ研究会の会誌『鰓角通信』のバックナンバーで滋賀県にヤマトエンマがコガネがいる事を知り、2019年に滋賀県で初めて採集できたのですが、その後牛糞を仕掛けたりもしたものの、見つかるのはカドマルエンマコガネやフトカドエンマコガネばかりでした。今年も9月に採集を試みたものの空振り、10月に再度トライしてようやく出会うことができました。2019年は、イヌ糞やタヌキ糞から見つかっているもののシカ糞からは1匹も見つからず、ヤマトエンマコガネはシカ糞を好まないのか?と思ったものです。今回は10月にシカ糞から5匹、牛糞で1匹見つかっており、シカ糞嫌いではないことが分かりました。シカ糞の中に潜んでいることが多く、糞の下のトンネルからほじくり出したエンマコガネは、カドマルエンやフトカドエンマコガネがほとんどで、ヤマトエンマコガネはいませんでした。たまたまかもしれませんけどね。その時の様子が写真1~4枚目です。
今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)は、全国の書店で好評発売中!
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