むしむしブログ

カテゴリ: エンマコガネ

「外来種」というと悪者のイメージが強いので、このカワイイ糞虫にはあまり使いたくはないのですが、その分布の特異性等からミツコブエンマコガネは外来種ではないかと言われています。私がこの糞虫を知ったのは4年ほど前、塚本先生の「日本糞虫記」の中で夢前川でこの虫を観察したお話を読んで、見に行ったのが最初です。その後、その近くの揖保川や糞虫館に来た方の情報を基に姫路市内の海浜公園などでもミツコブエンマコガネを見ることができました。ホントは毎年見に行ければいいのですが、奈良からだとちょっと遠くて気軽に行けません。そろそろ行かねば、と思っていたらなんと糞虫館にミツコブエンマコガネを持ってきてくれた方が現れました。
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 最近は姫路市内の野良猫の糞でも普通に見つかるとか。オス、メス、黄斑の違う個体などいろいろ取り交ぜて採集してきてくれたので、標本の少ない糞虫館としては大変助かりました。来月から展示できると思います。お楽しみに。

 今週末の10/24(日)は年に一度のコガネムシ研究会大会です。今年はリモート開催なので、普段は遠くて参加できない方やちょっと恥ずかしいという方でも全然平気です。アクセスして黙って画面を見てたらいいだけですから。今年の大会参加者は会員以外の方も多いと聞いているので、まずは大会を見て、そのあと何人かでも入会してくれたら、糞虫好きのネットワークが広がるのではないかと期待しています。大会の参加方法はコガネムシ研究会のHPにありますが、基本的に以下の通りです。

参加登録:大会への参加は会員・非会員とも無料ですが、10月22日(金)までに事前の参加登録をお願いします。
 参加登録は下記の項目を明記したメールを大会事務局宛(taikai@kogane.jp)にお送り下さい。
  1. 氏名(ふりがな): 会員/非会員
  2. 住所:〒
  3. 電話番号:
  4. メールアドレス:
  5. お楽しみプレゼント:希望する/希望しない
  6. 抽選会でお楽しみプレゼントに当った場合:名前を読み上げる/参加登録番号を読み上げる

 参加登録を受け付け次第、参加登録番号を記した確認メールをお送りします。



今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!





 

 2020年7月25日に撮影したものですが、飼育していたエンマコガネ(ナガスネエンマコガネ?)の幼虫がウジ虫というかイモ虫みたいな柔らかそうな幼虫を襲ってモグモグ食べてました。喰ってるところを狙って撮ったわけではなく、エンマコガネの幼虫の写真を見返していたら気付いたという恥ずかしい話です。

17:31 幼虫の観察のため、部屋を壊したところ。左に薄茶色のイモ虫がいます。(写真1枚目)
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17:41 幼虫は部屋の修理をしていますが、イモ虫は部屋の縁までやってきました。(写真2枚目)
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17:42 お尻から糞を出して修理する様子は、タマオシコガネの幼虫が糞玉を修理する時と同じですね。(写真3枚目)
P7250140ウジを喰うエンマコガネ幼虫

17:44 すでに幼虫はイモ虫に襲いかかっているようです。(写真4枚目)

P7250145ウジを喰うエンマコガネ幼虫

17:45 イモ虫は糞に潜って逃げようとしているようですが、幼虫は喰いついたまま離しません。(写真5枚目)
P7250147ウジを喰うエンマコガネ幼虫

17:45 イモ虫の頭の方に嚙みついているようです。(写真6枚目)
P7250148ウジを喰うエンマコガネ幼虫

17:46 イモ虫は体をひねって最後の抵抗を試みていますが、お構いなく食べ始めたようです。(写真7枚目)
P7250151ウジを喰うエンマコガネの幼虫

17:47  3分の1くらい食べたでしょうか、イモ虫から出た体液が光っています。(写真8枚目)
P7250155ウジを喰うエンマコガネ幼虫

17:48 イモ虫の体がちぎれたせいか、いったんイモ虫を離しました。ちぎれた破片を食べていたのかもしれません。(写真9枚目)
P7250161エンマコガネの幼虫

19:49 再び食べ始めました。(写真10枚目)
P7250162ウジを喰うエンマコガネ幼虫

 目の前で糞虫の幼虫がイモ虫を襲って食べているシーンが展開されていたのに全然気付かなかったという自分の観察力の無さに愕然としているのですが、偶然とはいえ、写真にしっかり残っていたのは幸いでした。奈良公園の糞虫が直接的にハエの発生を抑制していることを示す決定的な証拠なんじゃないでしょうか。このイモ虫がなんの幼虫なのか?も非常に気になりますねー。わかる人がいたらぜひ教えて下さい! 大きく成長したハエの幼虫(ウジ虫)は皮が硬くて恐らく太刀打ちできないと思われますが、ハエの卵や孵化したばかりのウジ虫であれば、糞虫のいい餌になっている可能性が高いと考えています。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!

 一昨日、ナガスネエンマコガネが・・・等といい加減なことを言いましたが、夕方に衰えた目で小型のクロマルエンマコガネをナガスネエンマコガネと見誤っても、「あるかも」って感じで笑って許してもらえると思います。間違いに気付いたのは、ナガスネにしては記録的な早期出現だったので家に持ち帰ったからです。家で愛用のフィルムケースを開けると、早速交尾をしてまして、様子をよく見ようとつまみ上げ(写真1枚目)、手のひらに乗せると離れました。当然、オスとメスなのでナガスネならオスの手が長いはずなのですが長くない(写真2枚目)。
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 おかしいなーと片方の頭を顕微鏡で拡大して見ると、2つの山がある筋がハッキリ見えたのです(写真3枚目)。紛れもなくクロマルエンマコガネのメス。交尾してたわけですから、もう片方はクロマルエンマコガネのオスですね。
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 今回のようにクロマルエンマコガネをナガスネエンマコガネと間違えるのはやや低レベルですが、フトカドエンマコガネと間違えるのはマジで「あるある」なんじゃないかなー。糞虫館の標本箱に収まっている昔のクロマルエンマコガネとフトカドエンマコガネのオスは、混在している可能性は否定できません。悪しからずご了承ください。(←マジです。笑)

今日はここまで。
週末、糞虫館で会いましょう!

 この冬はあまり奈良公園に行けなかったし、まだオビモンマグソコガネを見ていなので、冬のマグソコガネが元気にのびのび活動しているうちに、と思って行ってきました。ちょうど梅林の梅の花が満開でお天気もサイコー。木々の芽は固く景色はまだ冬ですね。で、糞虫もまだ冬でした。黄色がきれいなネグロマグソコガネ(写真1枚目)、なかなか動かないミゾムネマグソコガネ、チャグロマグソコガネがいーっぱい見つかりました(写真2枚目)。マグソコガネは1匹だけ。奈良公園のネグロマグソコガネは3.0㎜前後の小型個体も多いので、マグソコガネが巨大に見えて(写真3枚目)、一瞬「なんだコイツは⁉」と喜んでしまいました。
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 日差しに誘われたのか、花見の人の多い梅林あたりでクロツヤマグソコガネを1匹見つけました。春を告げるクロツヤマグソコガネが見つかったことで、私ももうそこまで春が来ていることを実感。糞虫の種類で季節を感じるなんて、奈良公園以外ではなかなかできないのではないかな。さらに、終日陽の当たる広い道路脇の古い大きな犬糞からナガスネエンマコガネも3匹見つかりました。コイツは暑さに強い、というイメージしかなかったので、驚きました(←今、家でよく見たら、小型のクロマルエンマコガネ♂1・♀2でした。すいません。)。以前、1月にイヌ糞を食べていると思われるセンチコガネを観察したことがありますが、やはり陽当たりのいい道路脇の南向き緩斜面でした。寒さが緩んだところでいいお天気が続くと、日当たりがいい所で冬眠していた個体がポカポカ陽気に誘われて動き出すのかもしれません。
 実は今週末、新聞社の方と奈良公園に行くので、その時できれば生きたルリセンチコガネを見せてあげたいと思っているのですが、今日の感じではやっぱムリですねー。もちろん「サクラが散る頃なら大丈夫ですけど、まだつぼみも堅い3月中旬では難しい」とはしっかり伝えてあるんですけどね。

今日はここまで。
今週末、糞虫館で会いましょう!

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 見やすい写真がふんだんに使われた糞虫図鑑がある現在では考えにくいことですが、キレイな黄色い斑紋が前翅にあることから、過去にはヤマトエンマコガネと間違われていたこともあるというミツコブエンマコガネ(写真1,2枚目)。その分布が偏っていることから、港から上陸した”外来種”の可能性が高い本種は、『日本列島フン虫記』(著:塚本珪一)にもあるように、夢前川あたりが震源地となっているようで、私も2017年に夢前川2019年に揖保川でこの目で生息状況を観察しています。1ヶ月程前、糞虫館に来た虫好きの方から「ミツコブエンマコガネなら姫路では普通にみられますよー」とあっさり言われ、「ほんまかいなー?!」と10/20に高速代5000円使って見に行ってきました。
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 たしかに、教えてもらった場所に行くと、フツーにいました。イネ科の草が表面を覆ってますが、海岸沿いなのでピンセットで簡単に掘れるほどサクサクの砂地で、適当な犬糞にはほとんどミツコブエンマコガネが来てました(写真3枚目)。揖保川の河川敷ではカドマルエンマコガネもたくさん来てましたが、ここは波の荒い日はしぶきがかかるような場所だからか、カドマルエンマコガネは1匹もいませんでした。
 ミツコブエンマコガネは川沿いに生息地を広げているようですが、もしかしたら海水に耐性があって、海岸沿いにもイヌやネコの糞を糧にやすやすと分布を広げているのかも知れません。たしか市川の河川敷ではすでに見つかっていますから、次は加古川でしょうけど、それも私が知らないだけで、実はもう明石をぬけて神戸のすぐ近くにまで来ているのかもしれません。50年くらい継続して観察すれば、この虫が日本に分布が広げる様子が見えてくるかもしれません。

今日はここまで。
週末に糞虫館で会いましょう!

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