むしむしブログ

カテゴリ: エンマコガネ

 茨城県の海岸で採集されたアラメエンマコガネをいただいて6/11から飼っているのですが、交尾・産卵の気配が見られません。餌としてシカ糞とヌマエビ・小魚の生干しを入れていますが、チビチビと食べているようですがガッツリ喰っている感じはありません。餌のすぐ近くに穴を掘って活動しています。たまに2,3匹がウロウロしており、まあ平穏無事にすごしているのかな、ぐらいに思ってました。いつも砂粒をつけた感じで動き回っていましたが、ニッコウコエンマコガネが体に汚れが付きやすいのと同じかな、と軽く考えてました。
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 実は、こういうことだったのです。身体についた砂粒みたいな汚れと思っていたものは、ダニ(写真1,2枚目)。糞虫にダニはつきものですが、裏側の脚の付け根等だけでなく背中にまで、しかも数えきれないほどたくさんのダニにたかられていたとは・・・。アラメエンマコガネは背中側にも剛毛がたくさん生えているので、ダニがしっかりと付着できるのかもしれません。身体が小さいので、完全に見落としていました。水で洗ったりピンセットで軽くこすったぐらいでは全く取れません。強くすると、アラメエンマコガネを傷つけてしまいます。無理やり剥がすのは諦めて、ダニが自分の意志で離れるようにするにはどうしたらいいか、考え中です。
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 エビや子魚の生干しが水っぽく、ダニの増殖を許していたに違いありません(写真3枚目)。気になってほかの飼育容器も注意深く観察すると、恐ろしい実態が・・・。それにしても、自然界で海岸に打ち上げられた生干し状態の魚の死骸にはダニはいないのでしょうか?いても糞虫の体に付着されない何かがあるのでしょうか? 奈良公園のオオセンチコガネの場合、春から夏にかけてくたびれてボロボロになった個体には多くのダニがついているような気がします。飼育すると大抵ダニだらけになります(オオセンチコガネの場合はブラシで洗い流します)。うちのアラメエンマコガネの飼育状態があまり良くなかったのが原因の一つと思います。また今回は、長雨や気温の急上昇、容器の通気性等々、今思えば、改善すべき課題が山積していました。今からでも、何とかこのダニ地獄から救出してやりたいと無い知恵を絞っています。よい方法をご存じの方、教えてください!よろしくお願いいたします。

今日はここまで。
続きはならまち糞虫館で!

 

 『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)の解説に「海浜の砂地に生息し・・・」と書いてあるアラメエンマコガネは、海無し県の奈良県民としては縁遠い糞虫と決めつけていました。が、なんと!今、私は同じ糞虫好きの方のご厚意で、アラメエンマコガネをならまち糞虫館で14匹飼育しています。図説で見る限りは、「毛むくじゃらのやや小型のエンマコガネ」と思っていましたが、実際に見てみるとホント小さいです。ヒメコエンマコガネよりも小さいくらい。しかもチビコエンマコガネのように動きが早く、毛がもさもさ生えてるか?なんて、そんなものは見る暇ありません。砂の中にすぐに潜ってしまいます。(写真1枚目オス,2枚目メス)
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 しかし拡大して見ると、剛毛がたくさん生えていることがよくわかります。チビコエンマコガネも毛が背中側一面に生えていますが、チビコエンマコガネの毛は身体に汚れが付くのを防いでいるのに対し、アラメエンマコガネの剛毛は逆に糞などの汚れが付きやすいので、「毛」が担う役割が違うのかもしれません。例えば、砂に潜る時に剛毛のおかげで楽に潜れるとか・・・。どんな実験をすれば、いいんでしょーね?アラメエンマコガネの全身脱毛して比較実験すれば、謎が解けるかもしれません。

今日はここまで。
また明日!

 奈良公園にはゴホンダイコクコガネという、立派なツノのある糞虫がいますが、それ以外はコブや出っ張り程度しかなく、ナガスネエンマコガネなんか何もないのが特徴になるほどで、ホント盛り上がりに欠けます。その点、このシナノエンマコガネなんか、カッコいいですよねー。オスの大型個体のツノなんてほれぼれしてしまいます。『日本産コガネムシ上科図説(食糞群)』(監修:コガネムシ研究会)によるとコブナシコブスジコガネと同じ★4つの希少種で、関東以北からの記録が多いが産地は激減しているらしいです。
 長野県の糞虫愛好家の方のご厚意で送られてきた貴重なシナノエンマコガネ、土をかなり乾燥気味のものに交換したところ、バタバタと死んでいたのがピタッと止まりました。
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 明るい所がよほど好きなのか、元気を取り戻した虫たちは昼間はプラケースの明るい側に皆大暴れしてます(写真1ま)。夕方になると一匹残らず土に潜ってしまいました。さあ、これからが本番、繁殖を目指して頑張ります(と言っても、シカ糞をあげるだけですけどね。)

今日はここまで。
また明日!

 先日、長野県の大の糞虫好きの方からシナノエンマコガネ(Onthophagus bivertex)をたくさん送っていただきました。奈良公園ではお目にかかれない珍しいエンマコガネですが、ご厚意により飼育する機会を得ることができました(写真1枚目)。
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 まだ飼い始めて1週間ほどですが、なぜか毎日何匹も死んでしまいます。まだ暑くもないし、新鮮なシカ糞を与えているのですが、ダメです。元気な奴は体に土もつかずキレイですが、弱っている奴は汚れていて動きもぎこちなく、救いようがありません。室内で飼っているので、日陰で風通しが悪いのが良くないのかも。
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 そんな中、卵を発見!(写真2、3枚目) でも1つだけしか見つからず、粉々に粉砕されたシカ糞から見つかったのでちょっと怪しいのですが、わかる方がいたら教えてください。虫の状態も落ち着いてきているはずですし、少しでも多くの虫たちを長生きさせることができれば、繁殖も夢ではないと考えています。

今日はここまで。
また明日!
 

 ならまち糞虫館には各地の昆虫研究会や観察グループの方がお越しになり、いろいろ教えていただくことも多いのですが、先日大阪の「靭(うつぼ)公園自然研究会」で活動されている方がいらっしゃいました。その方からプレゼントされたのが、『いのちの森・生物多様性公園を目指して -大阪都心・靭公園の自然と歴史ー 』(2012年)という同研究会 編著の厚さが1.5cmもある立派な調査報告書的な本(写真1枚目)。
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 靭公園で観察された鳥や植物なども記載されていますが、昆虫は707種類の記録があり、糞虫もしっかり載ってました。コブマルエンマコガネやチビコエンマコガネは「多い」、セマダラマグソコガネは「普通」、マルエンマコガネとマグソコガネは「少ない」かつ「最近見られない」。マルエンマコガネは1990.7.29に靭公園で同研究会代表の桂孝次郎氏が♀を1頭採集し、標本にされているようです(写真2、3枚目)。
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 大阪のような大都会にも(30年前の採集記録ですが)まだいたんですねー、マルエンマコガネ。最近は見かけたという話を聞きませんが、ヤマトエンマコガネみたいに「〇〇に行かないと見ることができない」稀少な種になってしまうのでしょうか。しぶとく各地で生き延びてほしいものです。
 なお、ならまち糞虫館には残念ながらマルエンマコガネはおりません。悪しからずご了承ください。

今日はここまで。
また明日!

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