書いた私が言うのもなんですが、”意外”に『たくましくて美しい糞虫図鑑』の評判が良くて、恐らく「がんばれよー」という気持ちも込めて、脱サラおやじの書いた入門書的な糞虫図鑑をご購入いただいているようです。本当にうれしいです。ありがとうございます。
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 ところで、糞虫図鑑にもあるSCARABE BOOKS(スカラベ ブックス) の文字に気付いた方もいらっしゃると思います(写真1枚目)が、これは糞虫図鑑だからというわけではなく、「SCARABE BOOKSは、すべての生きとし生けるものがたくましく、美しく生きる姿をありのままに見つめ、互いの多様な生き方を尊重し合えることを願って生まれ」た珠玉の生き物紹介シリーズなのですよ、たぶん。そして、その第2弾として満を持して出版されたのが、山盛りのウニ、ではなく、山守氏の『ウニと共生生物図鑑』なのですよ、きっと。私は海の無い奈良県で育ったので海辺の生き物とは縁遠いのですが、高価なすしネタとしてしか認識していないウニが岩に穴をあけるなんて、驚きです。しかもその穴に共生する生き物がたくさんいて、それらをまとめて1冊の本にするなんて、もっと驚きです。山守氏は少女時代クラゲちゃんと呼ばれつつクラゲの変態を楽しんだそうで、今はウニの巣穴から小宇宙を覗いているらしい・・・。ナメクジのようなチドリミドリガイの「チャームポイントは目」「ずっと見つめているとついつい笑顔になってしまう」とのこと。私はウニの巣穴より山守氏のアタマの中を覗きたい(笑)。(写真2,3枚目)
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 著者の山守氏は今年大学院を出たばかりのピチピチ新人女性研究者と思いきや、なんと今月から27歳にして京都大学フィールド科学教育研究センター瀬戸臨海実験所の助教授に。とにかくフツーではない、スゴイ人です。大阪の老舗出版社である創元社が社運を賭けた(?)新ブランド SCARABE BOOKSの第2弾『たくましくて美しい ウニと共生生物図鑑』(山守瑠奈:著)。ビーチより磯が好きな人なら絶対に楽しめる一冊です。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
「山田五郎と中川翔子のリミックスZ(後編)」もお聞き逃しなく!