飼育しているクロツヤマグソコガネAphodius atratus の幼虫は、驚くほどの速さで全長10mmを越えるまでに成長し、もういつ蛹になってもおかしくない状態です(写真1枚目)が、野外ではどうなっているのでしょう?野外の塊糞の中か塊糞の下には、クロツヤマグソコガネの幼虫がいるのでしょうか?いや、いるはずです。しかし、桜が満開の頃はうじゃうじゃいたクロツヤマグソコガネは今では散見される程度、芝地の塊糞はすっかりウスイロマグソコガネに占拠されてしまっています。クロツヤマグソコガネの幼虫が安心して暮らせる塊糞なんてどこにもありません。それにまだ春とはいえ、最高気温25℃の直射日光を受けた糞の中は良い環境とは言えません。飼育しているクロツヤマグソコガネの幼虫の行動と併せて考えると、塊糞やそれを粉砕した糞屑の中で成長し、最後は地下に5cmくらい潜って蛹になるのかもしれません。
林の中どうでしょうか。冬のマグソコガネ3種(ネグロマグソコガネ、チャグロマグソコガネ、ミゾムネマグソコガネ)の幼虫が今この時期であれば必ずいるはずです。で、探してみると、なんと見つかりました。全長3mm前後でしょうか。いると思って目を凝らして探さないと見つからないぐらい目立ちませんが、中古の糞に結構入ってました(写真2枚目)。背中にコブ状の出っ張りがないのでマグソコガネの仲間、飼育しているクロツヤマグソコガネの幼虫のように大きいヤツがいないので冬のマグソコガネ3種のいずれかと考えたのですが、どうでしょうか?
撮影時には気付かなかったのですが、写真3枚目の中央に卵のようなものも私には見えます。もちろん、てきとーに言ってます。でも、可能性は否定できません。幼虫を育てる態勢を早く整えて、飼ってみたいですね。
今日はここまで。
再見!