むしむしブログ

タグ:ヒメコブスジコガネ

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 コブスジコガネの仲間はシカ糞には来ないので、生きているのを見る機会がほとんどなかったのですが、この2週間毎日鳥の羽毛を食べているコブスジコガネを眺めて暮らしています。長野の糞虫好きの方から遣わされたコブナシコブスジコガネなんですが、ホントにコブがないですねー(写真1,2枚目)。あと、ヒメコブスジコガネ同様、シュコシュコと鳴きます。というかカワイイ音を出します。コブスジコガネの仲間は全員センチコガネみたいに音を出すのかもしれません。コブナシコブスジコガネは「日本産コガネムシ上科図説」(監修:コガネムシ研究会)で★4つの希少種ですが、長野のこの方のフェイスブックを見ていると、虫達の習性を熟知すれば、友達に会いに行くみたいに、見たいときに見ることができるようです。なので、毎日観察しているんですが、まぁ凡人がボンヤリと眺めるだけではダメみたいです。
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 飼育容器には少ししっとりとした赤みのある朽木のフレークに獣糞と鳥の羽を混ぜて満たしてあり、コブナシコブスジコガネは、硬めのフェザーもふわふわのダウンも、どちらも気にせず食べるようです。私は今年ヒメコブスジコガネを獣糞の下から2回計3匹見つけてますが、ここで一緒に飼ってるヒメコブスジコガネも羽を食っており(写真3枚目)、今のところどちらも好んで獣糞を食べている様子は観察できていません。でも、よく見ると獣糞(黒いところ)にはこんなのが・・・(写真4枚目)
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 鳥の羽以外に、タヌキの毛もいただいているので、タヌキや奈良公園のシカの毛を食べるか試してみようと思います。でも余計な事をして死んでしまったら悲しいしなぁ…

今日はここまで。
また明日!

 シカ糞ばかりを見てきたせいだと思いますが、昨年まで自然状態のコブスジコガネを観察したことがありませんでした。それが先月、小さな獣糞(テン?イタチ?)をしっかり見たら、土塊のような目立たない姿のヒメコブスジコガネ2匹を見つけることができました。ほんと、たまたまラッキーだっただけだと思っていたのですが、5/6に全く別の山の麓の干乾びた獣糞でまたまた見つけることができました(写真1枚目)。いると思って見ると、自ずと見えてくるものなのでしょうか。
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 前回の獣糞と大きさは同じくらいでフイルムケースに収まる大きさですが(写真2枚目)、相当古くてカサカサになっており、内容物は一部昆虫の破片が混ざるものの木の葉が大半のように見えました(写真3枚目)。『日本産コガネムシ上科図説』(監修:コガネムシ研究会)によると「春に活発に活動」「キツネやタヌキなどの獣糞に集まる」「関東以南の産地では個体数は多い」とあり、星一つ★の最普通種らしい。この歳になるまで見たことがなかったなんて・・・。虫を探すのが下手というより、それ以前の問題として虫のいる場所を見ていなかったということなのでしょう。反省。
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 いやー、それにしても長年見たいと思っていたヒメコマグソコガネクロツブマグソコガネ、そしてヒメコブスジコガネといった糞虫達に最近次々に出会うことができて、もう絶好調です。この2週間足らずの間に7回奈良公園に行っちゃいました。糞虫の幼虫(種類は不明)も見つかるので、とりあえず育てています。ゴホンダイコクコガネの飼育にもテーマを決めて挑戦中。糞虫館のフンコロガシの糞玉も今年は幼虫を育て上げることを目標にしています。全部最後までちゃんと世話をして、何らかの報告をまたこの場で発表したいと思います。期待はせずに待っててください。

今日はここまで。
また明日。
 

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