むしむしブログ

タグ:ルリセンチ

 先週、今年初めて、と言うか1ヶ月ぶりくらいに奈良公園へ行ったのですが、たくさんいるはずの冬のマグソコガネの仲間が全然見つからない。どうやら私の「老化」が原因らしい。視力の衰えに加えて、身体が固くなっているため目と糞の距離が遠くなり、マグソコガネの仲間でもネグロマグソコガネやチャグロマグソコガネは特に小型なので、見えてなかったんですね。ショックでしたが、仕方がないのでうずくまるようにして糞との距離を20cm程に保って(これ以上近づくと老眼で逆に見えなくなる)、探しました。すると、いました! ネグロマグソコガネ、ミゾムネマグソコガネ、オビモンマグソコガネ。朽木からはクロツツマグソコガネ(成虫)も発見。すでにチャグロマグソコガネとマグソコガネは昨年末に観察できているので、あとはイヌ糞でセマダラマグソコガネが見つかれば任務完了ってとこですかね。
 今回、シカ糞に大接近したおかげで、マグソコガネ属の幼虫らしきものを多数見つけることができました。シバ地の周辺部分のやや古いシカ糞から幼虫ばかり10頭以上見つかりました。場所的にはネグロマグソコガネのような気がするのですが、根拠なし。糞ごと持ち帰り、育てています。すでに終齢幼虫と思われるほどの大きさがある幼虫もいるので、来月上旬には蛹になるように思えます。とすると春が来る前に羽化する可能性が大です。そのあとは、クロツヤマグソコガネと同様、成虫のまま”仮死状態”でほとんど動かずに延々と生き続け、11月になり寒くなるとようやく動き出すのかもしれません。並行して、ネグロマグソコガネの親も持ち帰り繁殖させて、調べています。結果報告は、うまくいけば1年後ですが、あまり期待せずに待っててください。


今日はここまで。
また明日!
 

 一昨日の成人の日、今年初めて奈良公園に行ってきました。糞虫達には新年も成人式も関係ないとは思いますが、この日は春日大社にお参りする若者が多く、参道付近でのシカ糞ホジホジはやり難かったです。
 この時期はもちろんセンチコガネやエンマコガネの姿はなく、冬のマグソコガネを探すことになるのですが、12月の下旬に昆虫少年Yくんが見つけられなかったというオビモンマグソコガネを今回ぜひ確認しておきたいと思ってました。オビモンマグソコガネは、「日本産コガネムシ上科図説(食糞群)」(監修:コガネムシ研究会)によると、分布は局所的とされており、奈良の春日山が産地として紹介されている、全国的にはやや珍しい種類なのです(奈良公園しか知らない私の感覚では普通種なんですけどね)。
 んー、オビモンマグソコガネいませんねー。というか、ネグロマグソコガネもチャグロマグソコガネも1匹も見つからないまま1時間が経過。おかしいなー、なんでだろー。(つづく)

今日はここまで。
また明日!
 

 奈良公園の糞虫のことを知ってもらいたい、糞虫の面白さを感じてもらいたい、一人で楽しむには勿体ない、と始めた糞虫館。ついにクリスマスの翌日12/26朝日新聞の全国版の2面「ひと」欄で紹介されました。右側には「トランプ氏」の文字が。いやー、本当に「糞虫、スゴイぜ!」
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 日本中の心ある人たちがこの「ひと」を読んで、虫のこと、生き物のこと、自然のことなんかを、「やっぱり大切なんだよなー」「俺も何かやろーかなー」と思い、日常の生活や仕事の中に活かしていただければ、と祈るような気持ちです。

 先週末の糞虫館も沢山の方がお越しになり、糞虫トークで盛り上がりました。ガールスカウトの団体さんも来訪され、「女の子だから虫は苦手かも」と少し心配してたのですが、感想ノートを見てホッとしました。
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 「無関心」が一番危ない。糞虫の力を借りて、自然や環境に少しでも関心を持ってもらえればと、糞虫トークに磨きをかける毎日です。


今日はここまで。
また明日!

今回のマレーシア旅行で見かけた昆虫をご紹介いたします。綺麗なタマムシとかゾウムシ、ハムシの仲間を期待していたのですが、甲虫をほとんど見つけられませんでした(泣)。ペナン島のスパイスガーデンとかペナン国立公園とかジャングルみたいなところにも行ったのですが、成果なし。なので、出会う昆虫を片っ端から写真に撮りました。結構綺麗に撮れていると自画自賛してます。
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Euphaea impar ↑
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Camacinia gigantea ↑
トンボはよく目につきました。5種類以上見ることができました(写真1,2枚目)

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Phimenes sp. ↑
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Vespa tropica ↑
ハチの仲間も多かったですねー。もしかしたら、ハエとかアブだったかもしれませんが・・・。(写真3,4枚目)

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 ??? ↑
いったい何という虫なのか全然わかりませんが、すごく綺麗!(写真5枚目)

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Cicindela aurulenta (Golden-spotted Tiger Beetle)
あちこちで出会うことのできた数少ない甲虫。日本のハンミョウの半分ほどの大きさしかありませんが、クリーム色のスポットがオシャレです。 タオルで叩き落として何匹か捕まえました。(写真6枚目)

「外国の虫」というだけで、ワクワクしますね。本気で探せば、うじゃうじゃ見つかると思います。車窓から野良ウシが見えたので、うまく牛糞と巡り合えば糞虫だってザクザク見つかるかも。

今日はここまで。
再見!






 半年前の昨年7月に「ならまち糞虫館」をオープンさせてからというもの、想像をはるかに超える反響があり、多くの方から取材を受けているのですが、毎回「これが最後かも・・・」という不安が頭から離れることはありません。糞虫を好きなだけのオジサンがいつまでもいいネタをマスコミに提供し続けることなどできるわけもなく、糞虫の存在が知られれば知られるほど、ネタとしての新鮮味が無くなっていくという自己矛盾。「糞虫の存在をみんなに知ってもらいたい!」と糞虫館を創ったのですが、その目的を達成するのが先か、その前にマスコミに飽きられて放置されるのが先か、みたいな・・・。

 12月の中旬、奈良のタウン情報誌(WEB版)「日刊ぱーぷる」の取材を受けていたのですが、年明け早々の正月2日さっそく掲載されました!(http://par-ple.jp/outing/20180102_osampoart18/我々昭和世代の人間には紙媒体の方が一般に安心感があるのですが、早さや便利さはやっぱWEBですねー。糞虫館のHPにもすぐにつながるリンクが張られているし、カラー写真は拡大できて色は鮮やかだし。これが最後かもしれませんので、ぜひご覧ください。そして「いいね!」していただけるとありがたいです(「いいね!」が多いと、リメイクして再度掲載してもらえるかもしれないので、よろしくお願いいたします)。

今日はここまで。
また明日。

【来館者の方からいただいたメッセージ】IMG_20181216_183925

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