今年もコロナの影響が続いていて多くの糞虫観察会が中止や延期になってしまいましたが、それでも対策を徹底し人数も絞ることで、公民館や学校、自然観察グループの方々と一緒に何度か糞虫観察会を行いました。11月になると、”メインディッシュ”となるルリセンチコガネを見つけにくくなるので、10/30(土)の特定非営利活動法人奈良まほろばソムリエの会の女性グループ(ソムリエンヌ)の方々をご案内するのが今年最後。快晴で朝方は少し寒かったせいかルリセンチはなかなか見つからず、「あっ!」という声が上がるものの、青く輝く羽(死骸)ばかり。その後気温は20℃近くにまで上昇し、残り時間30分を切った頃でしょうか、ソムリエンヌの一人がとうとう生きたルリセンチコガネを見つけました。それまでにエンマコガネ等の黒くて小さい種類は何種類も見つかっているのですが、ルリセンチガ見つからないと、ね。よかったー、ホッとしました。その時の様子はぜひこちらをご覧ください。
〇観察4

 本当は11月でも気温が上がる日はルリセンチコガネもうろついているので、根気よく探せばまだまだ見つけることは可能です。その他にも、ナガスネエンマコガネは普通に見られますし、冬の糞虫チャグロマグソコガネなんかも気の早いヤツがもう出てきています。正倉院展の見学ついでに、ぜひ糞虫探しにトライしてみてください。うまくいけば秋の糞虫と冬の糞虫の両方を一度に見ることができるかもしれません。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!