あけましておめでとうございます。2015年12月から続くこの『むしむしブログ』の更新、今年こそは1年を通してがんばりたいと思います。今年は糞虫館主催のイベントも少し考えているので、よかったら参加してくださいね。本年もよろしくお願いいたします。

 年末に糞虫館の大掃除に行くと、郵便受けに糞虫館の近くにある「奈良市立済美小学校」の大きな封筒が入っていました。済美小学校は、生活科学習「わくわくさんぽ」で2年生が糞虫館に話を聞きに来てくれる予定だったのですが、コロナがまた流行り出したので、昨年10月末頃に子供たちの質問を携えた先生だけが糞虫館に来て、インタビューを受けていたことを思い出しました。事前に子供たちからの質問を取りまとめてメールまでしてもらっていたのですが、実際に先生にお会いして話始めると、私の悪いクセであれやこれやと余計な話をしてしまい、かえってわかりにくくなってしまったのではないかと心配していました。先生は一日の授業の終わった夕方に糞虫館に来ているので大変お疲れだったと思うのですが、結構面白がって聞いてくれたので、ついついあれこれと。基本的に私は人見知りする性格なので人と話するのは苦手なんですが、好きな生き物の話になると急におしゃべりなオジサンになるんですよ。
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 封筒の中身は子供たちからのメッセージ。インタビューの内容がしっかりと子供たちに伝わっていることが、今回受け取ったたくさんのお礼のメッセージでよく分かりました。みんなが糞虫のことを知ってくれて、そして糞虫のことを好きになってくれたことがすごく伝わってきました。嬉しいです。  
 済美小学校にはちょうど3年ほど前にもお邪魔して、糞虫トーク&スライドショーをやった記憶があります。その時は、藤井先生という若い先生が子供たちと学校でオオセンチコガネの飼育にも挑戦していたとか。今回の生活科学習「わくわくさんぽ」の本来の目的は「生き物」や「自然観察」とは違うのかもしれませんが、奈良らしい「自然」に関係するお仕事をしている人が奈良の町にいることを知ることは子供たちにとってそれなりに意義がある事だと思います。今後も生活科の学習でこのような取り組みが奈良市内の学校で広がることを期待しています。贈られたメッセージ集は3年前にいただいた『ふん虫のひみつクイズ』『ふん虫かん 中村さんへ』とともに糞虫館で自由に見ることができますので、学校関係者の方にも見ていただければと思っています。

今日はここまで。
週末は糞虫館で会いましょう!
館長の書いた『たくましくて美しい糞虫図鑑』(創元社)、好評発売中!